バイヤーからのお便り

素材?サイズ?ブラ紐の見えないインナーの選び方

2024年07月16日更新


こんにちは、バイヤー楠です。透け感のある服が多くなり、当店がオリジナルで作った「ブラ紐の見えないインナー」が本領を発揮する時期になりました。実はこのインナー、素材とサイズ、仕様が違う2種類があるんです。ぱっと見は同じに見えるこのシリーズの違いと、選び方を改めてご紹介します。

その1、素材に関して


まず素材に関してですが、いずれも綿100%というのは共通点です。ブラ紐が見えないと謳ったインナーは他にもありますが、当店がこだわったのは天然素材を使用するというところ。冷感効果のある化繊生地は涼しく感じても、汗による蒸れは解消できない事、そして化繊ならではの光沢はインナー感が強く、チラ見えしたときに、「あ、インナー見えてるな」と思われてしまう事も懸念事項だったからです。

オールシーズン対応の定番生地(左)と、肌離れのいい夏向け生地(右)


こちらは、オールシーズン対応の定番生地(左)と、肌離れのいい夏向け生地(右)の2種類を並べたもの。よく見ると、右の夏版の方が生地に艶があり、黒色がはっきりしているのがわかります。

夏版の生地は、強燃糸を編み立てた生地を使っています。この生地に艶があるのは、表面の毛羽が少なくつるっとしているからです。それによって肌離れがよくなるので、汗によるべたつきが少ないのがいいところですね。

左のオールシーズン対応の方は、本来は外出用のトップスに使われる、見栄えがいいカットソー生地を使っています。

2種類の生地はいずれも透け感はなし。生地の厚みは大きく変わりませんが、オールシーズン対応の方がふわっとしている分、厚みがあるように感じるかもしれません。

サイズと仕様に関して

オールシーズン対応の定番生地(左)と、肌離れのいい夏向け生地(右)


続いては、サイズと仕様に関してです。2種類のインナーは同じ型に見えますが、生地の伸縮性が異なるので、それに合わせてサイズ感と仕様を変えています。


これは、オールシーズン対応の定番生地(上)と、肌離れのいい夏向け生地(下)のMサイズを重ねて撮影したものです。同じMサイズでも、伸縮性の高いオールシーズン対応の物より、夏向け版の方のサイズを大きくすることで、着た時のフィット感が同じになるように調整しています。


仕様に関しては、胸元の仕様が異なります。オールシーズン対応の方は、胸元に太い平ゴムを入れて、伸縮性を持たせ、体にフィットするようにしています。


一方、夏向けの方は、胸元に平ゴムを入れていません。その代わり、背中部分にギャザーを入れてフィットさせる仕様です。背中部分のギャザーが伸びることで胸元をフィットさせる仕様なので、細身の方だと背中部分のゴムが伸びない状態でも着られるため、フィットしない可能性があります。特に7号体型の方は、フィット感がありません。

胸元が開かないインナーをお求めの方は、オールシーズン対応の方を。肌離れ重視の方は夏向けの方をお選びくださいね。

着る時のちょっとしたコツ


私は現在、オールシーズン対応の方を愛用中ですが、一般的なインナーと比べると肩紐が太くてあまり伸びないようにしているので、着る時にちょっとしたコツがいります。

ズボンをはくときのように下から着るという方は、胸のところを両手で持って、体を通します。平ゴムを胸の正しい位置にした後で、肩紐に腕を通してください。

上からかぶるように着るという方は、肩紐に腕を通した後、胸の位置を決めてインナーを下におろしてください。

いずれもポイントは、胸の部分の位置をしっかりと決める事。この位置が決まれば、自然と肩紐もフィットし、ブラ紐を上手に隠してくれると思います。


女性の体はカーブで構成されています。特にバストまわりはボリュームが出がちですが、このインナーは襟ぐりが丸首ではなく直線なので、見た目にもすっきりするのがいいんです。

透け感がある服の日はもちろん、ジャケットやカーディガンの中に着ていただいてもOKです。胸元や脇の下が見えてしまう心配がなく、チラ見えしても下着感のないインナーは、痒いところに手が届くような感覚になる1枚。持っていると、暑い季節に何度も活躍してくれると思います。

オールシーズン対応型はこちら

肌離れのいい夏向け型はこちら

このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。