バイヤーからのお便り
年中快適なチェアパッドに、名作椅子にぴったりな新型が登場
こんにちは、バイヤーの畠田です。
椅子の座り心地において、意外と大事な役割を果たすのがチェアパッド。座面の表面を保護するだけでなく、長時間座ってお尻が痛くなるのを防いでくれたり、冬場は座面がひんやりするのを防いでくれたり。中材がへたってきた椅子に敷いてあげるだけで、新しい椅子のような座り心地に蘇ったりもします。
ウールラグを専門に手掛ける「堀田カーペット」が作っているのが、「Accessories For CARPET LIFE/ウールチェアパッド」。これまでお取り扱いしていたのは、直径34cmの円形。アルヴァ・アアルトが1933年にデザインした「スツール 60」の座面にもぴったり合うサイズです。
そしてこの度、同じく名作椅子の「Yチェア」にぴったりな新型スクエアが登場しました。
Yチェアぴったりサイズ、できました
ハンス J.ウェグナーが1950年にデザインしたYチェアは、世界中で愛される名作椅子。ペーパーコードで編まれた座面が特徴的ですが、ペーパーコードの傷みが気になる方や、ペットがいらっしゃって爪を引っ掛けてしまうのが困るという方、座面の雰囲気を変えたい方に、ぜひ愛用いただきたいのがチェアパッドです。
メーカーオリジナルのチェアパッドもあるのですが、本革製で価格も高価。椅子は複数客揃えていらっしゃる方も多いと思うのですが、枚数を揃えるのは少しハードルが高いな、と感じていました。
「もう少し気軽に、でも長く使えるものがあったら」という思いから、ウールのラグやチェアパッドを専門に手掛ける大阪の「堀田カーペット」にリクエストして生まれたのが、こちらの「ウールチェアパッド スクエア」。もちろん、Yチェア以外にも座面が四角や台形で、サイズ感が合うものであればご使用いただくことができます。
高級ホテルのカーペットがいつもふかふかな理由
わたし自身、同じつくり手が手掛けるウールラグ「Fisherman’s Court」や、円形のウールチェアパッドを愛用しており、ウールのラグやチェアパッドが年中快適なことは体感済み。じめじめする梅雨時期や夏場でも蒸れず、冬はあったか。毎日座ってもへたらず、ラグは素足で歩きたくなる心地よさです。
ウールのチェアパッドには他にもさまざまなものがありますが、このチェアパッドは何が違うかというと、その密度。高級ホテルのカーペット並みに高密度で仕立てられています。
高級ホテルのカーペットって、たくさんの人に踏みつけられるものですが、いつでもふかふかしているイメージはありませんか?あれは「弾力性の高さ」「復元力の高さ」というウールの特性があるからこそ叶うことなんだそう。
使用しているブリティッシュウールは、一般的な他のウールに比べて「弾力性の高さ」が特に優れています。ウールが反発してくるかのようなしっかりとした踏み心地を感じられ、コシがありながらふかふか感もある質感です。
また、「復元力」も、弾力性の高いウールならではの利点。へたってきたな、と感じたらアイロンのスチームなどをあててあげることで復元するんです。ウレタン素材のクッションだとこうはいきません。頻繁に買い替えるものではないからこそ、長く使えることは大事なポイントですよね。
また、「汚れにくい」のもウールのすごいところ。そもそも、ウールの素材は羊。羊は野生の動物なので、雨の下にいても平気で、天然ウールは水分を弾くんです。だから、飲み物をこぼしてしまったとしても乾いたタオルでトントンと叩いてすぐに吸い取ればほとんど汚れません。
高級ホテルやラグジュアリーブランド店舗等の敷き込みを数多く手掛ける堀田カーペット。その技術を日常使いできるチェアパッドに詰め込んだ、贅沢な一品です。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。