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通年使えるガーゼケットのおすすめ5選|タオルケットとの違いも解説

2024年04月03日更新

お気に入りの肌掛けに包まれてうとうとする時間はなんとも言えない心地よさ。とくに肌触りの良いものだといつまでも触れていたくなりますよね。そんな肌掛けの中から今回ご紹介したいのはガーゼケット。夏に使われるイメージの強いガーゼケットですが、実は一年中使えるんです。似た用途であるタオルケットとの違いを解説したうえで、スタイルストアがおすすめするガーゼケットを5つご紹介します。

そもそもガーゼケットとは?

ガーゼケットとは、薄いガーゼ生地を何層にも重ねて作られた寝具のことです。ふんわりとして肌に優しいというガーゼの特徴をそのまま活かせるため、赤ちゃんのおくるみに使われることも。それほど肌に優しいので、肌が敏感な方にはとくに重宝していただけます。

ガーゼケットのメリット

肌に優しいことが魅力のガーゼケットですが、ほかにも特徴が。ここではまず、ガーゼケットのメリットをご紹介します。

通気性が高く蒸れにくい

ガーゼケットの特徴として、通気性の高さが挙げられます。そもそもガーゼとは、甘く撚った糸を粗めに平織りした生地のこと。目が粗いため、空気をよく通し、蒸れにくい素材です。人は夏以外も寝汗をかきます。その時に蒸れると、とても気持ち悪く起きてしまうことも。ガーゼケットなら、寝汗をかいても蒸れることなく、快適に眠り続けられます。

また、通気性が高いということは外部からの風もガーゼケットの内側に取り込みやすいということです。とくに暑い日の夜は、冷房の風が通りやすく、涼しいまま眠りにつけます。同時にガーゼの層が空気を含むので適度な保温性があり、涼しく眠れるのに体を冷やし過ぎないというメリットも。

肌触りが良く、軽い

ガーゼ生地の最大の特徴とも言える肌触りの良さは、ガーゼケットにも活かされています。ゆるく織られていることで肌あたりが柔らかく、肌への刺激が少ないです。そして、この生地は使うほどに肌触りが良くなっていきます。洗濯するとゴワゴワしていく生地もありますが、ガーゼケットはその逆。使って、洗うほどにガーゼの層が空気を含み、ふんわり柔らかくなっていくんです。

ガーゼケットは、粗く織られている薄い生地が重なっているので軽いというのも魅力の一つです。寝具が重くて寝づらいというのはよく聞くお悩み。実際、重たい寝具で眠るとなんだか体がすっきりしません。その点、ガーゼケットはとても軽いので寝苦しさを感じにくいです。

吸放湿性が高い

ガーゼケットは、吸放湿性にも優れています。吸放湿性というのは、水分を吸収し、湿気を外に逃がす性質のこと。つまり、寝汗をかく睡眠時には、汗を素早く吸収して、湿気を外に逃してくれるので、肌がさらっとしたまま眠れます。この性質を活かすには、お洗濯の際に柔軟剤を使わないのがポイントです。

通気性が高い

先述した、通気性の高さは睡眠時に蒸れにくいこと以外でも活躍します。薄手で空気をよく通すガーゼケットは、お洗濯後の乾燥が早いんです。汗をかきやすい夏場はこまめにお洗濯をしたいので、すぐに乾いてくれるのは嬉しいですね。

ガーゼケットのデメリット

ガーゼケットは、ふんわり柔らかいものの、使いはじめは少し硬さを感じられるものもあります。洗濯を繰り返すほどに柔らかくなっていきますが、使いはじめから柔らかいものをお探しの方にはデメリットかもしれません。

また、保温性や吸水性はタオルケットに比べると劣ります。シンプルに、タオルとガーゼをイメージしていただくとその違いがわかりやすいかもしれません。ただ、ガーゼケットは、ガーゼを何枚も重ねることができるので、枚数が増えるほど保温性も吸水性も上がります。

タオルケットとの違いは?どちらがオススメ?

よくガーゼケットとの比較対象になるのがタオルケットです。タオルケットは、タオル地をそのまま大きくしたようなものなので、吸水性に優れています。また、素材や織り方のバリエーションが豊富で、用途や好みに合わせて選ぶことができるのが魅力です。

ガーゼケットとタオルケットは、用途はほぼ同じです。使いたい環境に合わせて素材も選べるため、どちらかを選ぶ際のポイントは触り心地と重さの好みでしょう。パイルという糸のループがあるタオルケットの方は少しふかふかしており、ガーゼケットの方はさらさらしています。重さに関しては、一般的にタオルケットの方が重く、ガーゼケットの方が軽いです。

ガーゼケットの選び方

ガーゼケットの特徴を理解したところで、実際にどうやって選べばよいかポイントをご紹介します。

素材で選ぶ

ガーゼケットに使われる素材は、綿やリネンなどがあります。どの素材でもガーゼケットとしての基本的な特徴は変わりません。ただ、触り心地に少しずつ違いがあるので、お好みのものを探してみてください。

ふんわり、やわらかい感触がお好みの方は綿素材のものが、さらっとしたシャリ感がお好きな方はリネン素材のものがおすすめです。また、夏にメインで使いたい場合は、天然の接触冷感と言われるリネン素材をおすすめします。

使える季節で選ぶ

夏に使われるイメージの強いガーゼケットですが、実は1年中使えるんです。たとえば、ガーゼが二重、三重のものは薄く、涼しいので1枚だと夏に。そして、寒くなってきたら、毛布や布団と体の間に挟んで使うことで、寝汗を吸収してくれ、快適に過ごせます。

また、ガーゼが多層になっているもののほか、中材が入っているものはそれだけでもあたたかく、寒い季節にも使えます。あたたかくなっても、ガーゼケットとしての特徴は失われません。そのため、寒がりな方やできるだけ長い季節ガーゼケット1枚で眠りたい方はこのようなものを選びましょう。

ガーゼケットのお手入れ方法は?

ガーゼケットのお手入れは簡単です。洗濯ネットに入れてお洗濯するだけ。一点注意しなければならないのは、吸水性を保つために柔軟剤を使用しないこと。それさえ気をつければ、洗うほどに柔らかく、ふんわりしたガーゼケットに育っていきますよ。

スタイルストア厳選!おすすめガーゼケット5選

ガーゼケットの特徴や、タオルケットとの違い、選び方などをふまえたうえでここからは実際におすすめの商品をご紹介していきます。どれも、ガーゼケットの特長を持ちながら、さらに個性あふれる商品たちです。

今回は当店の人気アイテムの中から「ichiori/やわらか速乾ガーゼケット シングル」「洛中 高岡屋/八分の五 2重スフレガーゼ 夏ふとん」「Shigaasa/リネン先染ダブルガーゼケット」「パシーマキルトケット シングル きなり」「SASAWASHI/ガーゼケット」の5商品を紹介いたします。

ichiori/やわらか速乾ガーゼケット シングル

一年中使える万能ガーゼケット

素材

綿100%(ガーゼ)

お手入れ方法

洗濯機可

ichiori(イチオリ)の「やわらか速乾ガーゼケット」は5重のガーゼで作られており夏は蒸れにくく、冬はあたたかい、年中使えるガーゼケットです。一般的な多重ガーゼケットよりも接結面を減らしてあるため、洗うとふっくらした空気の層ができます。綿100%でできているので、やわらかい触り心地が好きな方におすすめです。

5重になったガーゼが空気の層を作るので生地同士がくっつかず、通気性がよくなります。そのため、お洗濯後乾きやすいのが嬉しいところ。寝具は乾きにくさからお手入れの頻度が下がってしまうものですが、こちらのガーゼケットならいつでも清潔に使えます。

パシーマキルトケット シングル きなり

医療用の綿とガーゼだからできる吸水性

素材

側地 綿100%(ガーゼ)、詰め物 綿85%(脱脂綿)、複合繊維(ポリエステル)15%

お手入れ方法

洗濯機可

ガーゼケットは一般的にも吸水性が優れています。ただ、このパシーマのキルトケットはその吸水性が段違い。一瞬で水分を吸い取ってくれるので、寝汗をかいてもサラッとしたまま朝を迎えられます。そんな吸水性を可能にしているのが医療用のガーゼと綿。本業が綿屋さんだからこそできる贅沢仕様です。

こちらのキルトケットは、洗うほどにふっくらと気持ち良い風合いになるので最初はこまめに洗濯してくださいとのこと。新品と3回洗濯後では、約2倍程厚みが違いました。また、医療用のガーゼと綿を使用しているのでホコリが出にくく、アレルギー持ちの方でも安心です。

洛中 高岡屋/八分の五 2重スフレガーゼ 夏ふとん

京都の老舗が作る夏布団

素材

綿100%(スフレガーゼ)、詰め物 再生繊維(リヨセル<テンセル>)50% ポリエステル50%

お手入れ方法

手洗いで洗濯可

京都の老舗、洛中高岡屋(らくちゅうたかおかや)の「2重スフレガーゼ夏ふとん」は、やわらかくてとろりとした質感が魅力です。その肌触りの良さは、さまざまな寝具を紹介しているスタイルストアでも歴代ナンバーワン。職人の技術が詰まった一品です。

こちらは、中綿が入ったタイプの夏布団。そのため、適度に肉厚で体をすっぽり包んでくれる安心感があります。厚みがあると重そうですが、こちらは使われている素材のおかげで軽いです。また、中綿も含め通気性、吸放湿性に優れているので厚みがあっても暑くありません。ご自宅の洗濯機で丸洗いできるのもポイントです。

SASAWASHI/ガーゼケット

和紙と笹の力でさっぱり眠る

素材

分類外繊維(ささ和紙)50%、綿50%

お手入れ方法

洗濯機可

SASAWASHIの「ガーゼケット」は、珍しい綿糸とささ和紙を交織した生地でできています。この生地の特徴は2つ。1つ目は、優れた吸水性です。これは、和紙が持つ特性が活かされています。2つ目は、防臭効果があること。原料であるくま笹が本来もつ抗菌・防臭作用によって寝具が臭いづらくなります。

このガーゼケットの2つの特徴は、素材本来のものであるため何度洗濯しても効果が落ちません。また、布素材と同じように耐久性があり、もちろんお洗濯も可能。一般的なガーゼケットよりもシャリ感があるので、サラッとした生地がお好みの方におすすめしたい一品です。

Shigaasa/リネン先染ダブルガーゼケット

天然のエアコン、リネンで快適な眠りを

素材

リネン100%

お手入れ方法

洗濯機可

天然のエアコンと言われるほど、暑い季節に人気のリネン素材。そんなリネンで作られたShigaasaの「リネン先染ダブルガーゼケット」は、リネンとしてはめずらしいガーゼ生地で最初からやわらかく、そして、やわらかいからこそリネンの機能性や快適さをより実感していただけます。

生地がやわらかいことで、寝返りを打ってもきちんとケットが体に沿ってくれます。実は、暑い時期は何もかけないで寝るより、吸水・放湿性の良いものをかけて眠った方が汗を吸ってくれるので快適に眠れるんです。また、ケットが体に沿うことでリネン特有の接触冷感でより涼しく感じられます。

今回はガーゼケットの特徴やタオルケットとの違いから、実際におすすめの商品までをご紹介しました。ガーゼケットは夏用と思われがちですが、年中使え、お洗濯も楽な寝具です。ぜひ快適な眠りのお供を見つけてみてください。

文・構成/小藤田まこ

このコラムを書いた人

スタイルストア 編集室

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