バイヤーからのお便り
【期間限定販売】使うごとに格好よく育つ、sonorのトートバッグ
革物作家の園田さんが手掛けるブランド、sonor(ソナー)の数あるラインナップの中で、最もポピュラーなのが、ARAI CORONと名付けられたシリーズです。使いやすい革のトートバッグはめずらしくありませんが、sonorのものは、独特な風合い、なかなか見かけないニュアンスのある色味、オリジナルの真鍮パーツ付きと、特別感を感じる要素が詰まった一品です。
この度、普段当店でお取り扱いのない、このARAI CORONのシリーズの受注会を行う事になりました。オーダーの受付は9月30日(土)まで。一点一点丁寧に制作していただいたバッグを、11月上旬にみなさんのお手元にお届けできるようにと考えております。
上質で特別感のある革バッグを探しているけど、どれを選んでいいのかわからないという方にこそ選んで欲しい逸品です。
染めや加工のこだわりによる唯一無二の風合い
ARAI CORONのシリーズは、バッグ自体に独特なシワ感があり、どこかニュアンスのある色味なので、唯一無二の空気を放っています。
使用しているのは、東京都墨田区にある皮革製造工場「山口産業」の職人さんが、丁寧になめした豚革です。国産の天然皮革をミモザなどの100%植物性のタンニンでなめし、つくられている革は、厳しい基準をすべてクリアしないと認定されないと言われる「日本エコレザー」認定をうけた特別なもの。
そんな特別な革を製品にした後に水にさらして乾燥させることで、独特なシワ感を出しているのが、このARAI CORONシリーズなんです。初めはパリッとかたくて独特の風合いですが、 使うほどに美しいツヤ感とやわらかさが生まれて馴染んでいく。革物作家の園田さんは、その過程をもデザインしているのだと感じます。
豚革でバッグ自体が軽く容量たっぷりでも重くならない
革バッグは重いので苦手…という方は、少なくないと思います。普段荷物が多い方ならば、なおさらです。でも、その革バッグのマイナスイメージを払拭するのが、豚革です。
同じくらいのサイズの牛革のバッグと比較すると、その重さは5~6割ほどと、豚革のバッグは見た目に反して軽いのがいいところです。
今回、お取り扱いするのは、ARAI CORON(左)、ARAI CORON SHO(中)、ARAI CORON CHU(右)の3サイズ。容量のあるバッグだと、ついつい荷物が増えがちですが、それぞれのサイズがどれだけの容量なのか、レポートします。
まずは、一番小さなサイズのARAI CORONからです。
小ぶりに見えますが、マチがあるので長財布やポーチはもちろん、500mlのペットボトルも横にすると収納できます。
ARAI CORON SHOは、一番使いやすくて人気のサイズです。
長財布や500mlのペットボトルはもちろん、お弁当箱や携帯傘などもすっぽりと収納できます。A4サイズの書類は折れ曲がってしまい、収納はできませんでした。
今回、お取り扱いする中で一番大きいARAI CORON CHUは、肩掛けも出来るので、荷物が多い方や、大きめのバッグがお好みの方に人気のサイズです。
こちらは、普段持ち歩くものに加え、雑誌やA4書類なども収納可能なので、お仕事バッグとしてもお使いいただけると思います。
いずれのサイズも、口が大きく開くので、ものが取り出しやすいのがいいところ。
ブランドオリジナルの真鍮のクリップが付属でついているので、中のものが見えないように、口を留める事も可能です。
このクリップが、シンプルな革バッグを、他にはない特別なものに仕立ててくれる役割も果たしているのだと思います。
革の個性について
sonorのバッグに使われている豚革は、食肉用に屠殺された豚からいただいた副産物で、活用しなければ、ただ捨てられてしまうものです。そんな革を、職人が丁寧になめし、バッグに仕立てていますが、その革には傷もありますし、同じ染料で染めても色のノリが違うこともあります。
でも、人間も肌に違いがあるように、豚にだって個性も、季節による変化もあるのは当然なんだと、園田さんは言います。革物作家さんにとって、傷や個体差がある革を使う事は不都合でしかないのですが、環境に優しく、できるだけ自然のものを生かしたモノ作りとは、本来こういうこと。それは、sonorが最もこだわっているポイントなんです。sonorのバッグの革には、傷や色のムラなどの個性があります。同じバッグは存在しません。この個性をご了承いただいたうえで、ご注文下さい。
先日、作家の園田さんに、同じ革を使用しているバッグをお借りしました。手前がまだ使用する前のもの、奥が1年程使用したものですが、奥のバッグは、艶が出ているのがわかると思います。
こちらは、グレージュの経年変化の画像です。手前が使用前のもの。奥が数年程使用したものです。淡い色ほど、革の色の変化があるのだそう。
また、画像では伝わりにくいのですが、使用して数年経っているバッグは革が柔らかくて、使用前のパリッとした硬さが無いのも驚きでした。使うごとに艶が出て、柔らかさが増すこのバッグは、まさに自分と一緒に育っていくバッグと言ってもいいと思います。
下町の小さな皮革製造工場の職人さんの手で、丁寧になめされた個性ある豚革に洗いをかけて、独特の雰囲気に仕立てた革バッグは、正真正銘で自分だけのもの。ご注文を受けたのち、一点ずつ丁寧に作ります。自分と一緒に育っていく革のバッグを、この機会にぜひお求めください。
ショッピングユニットでバイヤーをしています。
スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。