バイヤーからのお便り

着ぶくれが苦手な方におすすめしたい、カシミヤ混の薄手ニット

2022年11月12日更新


こんにちは、バイヤーの楠です。つい先日まで着るものに迷う日がありましたが、本格的に寒くなり、街を歩いていても、ニットが目に付くようになりました。当店でも様々なニットをご用意していますが、中でも薄手でしっかりとあったかいニットと言えば、el alto(エルアルト)のウールカシミヤクルーネックニットです。着心地良し、コスパも良しの上質カシミア混のこのニットは、着ぶくれが苦手な方の冬の日常着としておすすめしたい一品です。

モコモコじゃなくても暖かい理由


冒頭でも書きましたが、このニットはもこもこしたニットと比較すると少し薄手です。大手メーカーが秋冬シーズンに出すハイゲージニットよりも少し肉厚な程度。もこもこ感が一切ないこのニットで使っているのは、ウール90%、カシミヤ10%素材です。


9割を占めるウールですが、最上級のものを厳選。通常のウールの毛の細さは23~24ミクロン。カシミヤの毛で14~16ミクロンと言われていますが、こちらのニットには、16ミクロンのウールの毛を使用。カシミヤの細さ、繊細さに匹敵するクオリティーなんです。

1割のカシミヤにも手は抜きません。世界でも有数の高品質カシミヤが採れる、中国内モンゴルのアルバス産のホワイトカシミヤを使用しています。


カシミヤの割合は1割ですが、ニットの持つ上品なとろみや暖かさはカシミヤ級。上質なウールとカシミヤが体温であたたまった空気をしっかりとキープしてくれるので、しっかりと暖かいんです。長年カシミヤのアイテムをプロデュースし続けるブランドだからこそ、作ることができるニットなんですね。

このニットが活躍する理由


冬にもこもこじゃないニットなんて寒すぎるのでは?という懸念がある方もいらっしゃると思いますが、実は、持っているとすごく便利なアイテムでもあります。

厚手のニットは暖かいけど、コートを着ると腕周りがもたついてしまう。さらには、電車や屋内はエアコンがしっかり効いていて暖かいので汗で蒸れる等、意外とストレスに感じる方もいらっしゃると思います。


その点、こちらはコートを着ても、袖周りがもたつくことはありません。中肉厚ですが、すっきりと着られるのがいいところです。

少し注意しなければいけないのは、いよいよ寒さの厳しい1月から2月にかけて。その時期の外出では、暖かいインナーや巻物、各部位のウォーマー等でしっかりガードするのがおすすめです。ゆったりしているので、あったかインナーを着込んでも大丈夫。手首や首をインナーや巻物でしっかりと温めるという対策が少し必要です。


真冬の季節を乗り越えたら、再びこのニットが活躍する季節が来ます。10月~12月、そして3月~4月上旬までと、一年を通して長い期間活躍してくれますよ。


秋冬シーズンは、防寒の為なら着ぶくれしても仕方ない……とあきらめていたのは少し前の事。今は機能的なインナーもたくさんありますし、巻物やウォーマー等の小物たちも揃っています。


肌触りのいい中肉厚なニットでもしっかりと暖かく過ごせるんです。それらを上手に活用しながら、ストレスの無い冬の時間を過ごしてほしいなと思います。

このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。