バイヤーからのお便り

ニットの産地で生まれた、あったか腹巻付きルームパンツ

2022年02月10日更新


日本一のニットの産地の産地と言えば、新潟県の五泉市。その地でニット工場を営むサイフクが手掛ける「226 3129 5000(ツツム)」から届いたのは、ウールのルームパンツです。

保温力と調湿力に優れたウール素材のパンツの推しポイントは、肌を快適な状態に保ちながら暖かく包んでくれるというところ。お腹を冷やさない為の腹巻と一体化しているのも特徴です。ウール特有のチクチク感がなく、滑らかな穿き心地のこのパンツが、夏以外のお部屋時間を快適にしてくれると思います。

安心して穿けるニットパンツ


ニット製のパンツと聞くと、「あったかそうだけど洗濯に手間がかかりそう」「チクチク感がして痒くなるのでは?」とデメリットが頭をよぎる方もいらっしゃると思います。でも、こちらの腹巻付きパンツは、そういった不安要素を解消するニット工場ならではのノウハウがぎゅっと詰められているのがいいところです。


まず1つ目は、素材に関して。こちらのウールパンツは、ご自宅の洗濯機で洗えます。一般的なウールは、洗濯すると縮んでしまうものがほとんどですが、こちらは、糸に防縮加工を施しているので、縮む心配がありません。


2つ目は、肌あたりに関して。このパンツは、ニット特有のチクチクが無いのがいいところです。透けない程度に肉厚ですが、脚を入れると滑らかでとろみのある穿き心地なんです。いつも撮影をお願いしているモデルさんは、本当に肌が弱く、チクチクしないと謳うニットでも赤くなってしまう事があるんだそう。ですが、このパンツは撮影時も「ちゃんとあったかいのに全く刺激が無くて、気持ちいい!」との事でした。


肌あたりに関しては、3つ目の推しポイントがあります。それは、縫製していないというところです。パンツの形をそのまま編むことができる、最新のホールガーメントという編み機を使って編み立てているので、縫い合わせが無いんです。寝転がってもごろつきが無く、更に綺麗なシルエットを保ちます。


上の画像は、サイドポケットを外に出したもの。この画像を見ていただくとよくわかりますが、ポケットもパンツとの一体構造で編み立てているので、縫い代がありません。こういった細かいポイントまできちんと配慮されているのは、実直なものづくりをするファクトリーブランドならではだなと思います。

幅広い方が穿けるサイズ感


形は裾に向かって緩やかに窄まるレギュラータイプ(左)とワイドタイプ(右)の2型です。


ワンサイズですが、伸縮性があるので、男女ともに穿けるサイズ感です。腹巻部分にはストレッチ性のある糸を使い、更には、伸びるワッフル編みになっています。それにより、伸縮性が増すので、ウエスト120cm位の方でも楽に穿けるんです。おなかを程よく包み込むので、妊婦さんにもおすすめです。


ウエストがフィットするので、ハイウエストで穿いたり腰で穿いたりと位置を調整することもできます。


腹巻部分は、伸ばして暖かく穿くのはもちろん、2つ折りにして穿いたりとお好みでアレンジが可能です。


ウール混のパンツは、暖かいので真冬に穿くものという先入観がありますが、実はウールには調温調湿機能があると言われています。真冬は暖かく、そして春は汗を吸収し外に湿気を放ってくれるので、常に肌を一定の状態にキープしてくれるという高機能な素材なんです。

ニット工場がノウハウを生かして、「お部屋時間を快適に過ごす為のパンツを」という思いで作ったこちら。まさに、ストレスの多い今の時期に穿いていただきたいなと思ったアイテムです。

このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。