バイヤーからのお便り

軽くて暖か、リバーシブルコートの身長別着こなし

2021年12月01日更新

東京都内でもウールやダウンなど、厚手の冬コートを着る人が増えてきました。いよいよコートの季節到来です。当店で3年前からお取り扱いの始まったMBのリバーシブルコートは、腕利きの職人が集まったコート・ジャケット専門の工房で、全部手縫いで仕上げられているという丁寧な仕立てのコート。薄手ですが、2枚の生地を合わせた「接結」と呼ばれている生地は、空気をため込んでくれるため、驚くほど暖かです。

3年目を迎えた今年は、ショート、ロングガウン、フーディーコートと、最多となる3種類のバリエーションが揃っています。デザインも着丈も様々で迷ってしまう……というお声にこたえて、身長の異なるスタッフが着比べてみました。

とにかく軽さに驚く、ショートコート

ブラック×ベージュ

まずは、3タイプの中で一番着丈の短いショートタイプ。重さは約900gと、一番軽量でもあります。ショートタイプの良いところは、とにかく気軽に脱ぎ着ができるところ。移動中や室内でコートを脱いで持ち運びすることが多い時におすすめです。

モカ×ベージュの、モカを表にして着用

左側は153㎝のスタッフが着用したところ。太ももの半ばまでカバーされています。袖は、自由な長さで折り返しができるのがリバーシブルの良いところです。折り返すと裏地の色がポイントになりますし、小柄な方でも「着られている」感がなく、すっきり着て頂けます。

右側は160㎝のスタッフ着用カットです。お尻がちょうど隠れる丈になります。袖は、折り返さずちょうどよい長さでした。コートというより、長めのジャケットのような感覚で、長い期間楽しめそうです。

ショート丈とはいっても、ヒップまで隠れる丈なので、屋外にいても暖かく着て頂けます。自転車に乗る方にも、裾が邪魔せずおすすめです。ネックラインは少し立ち上がっているので、ボタンをきちんと閉めると風を通さず暖かいと思います。

小柄な方にも実はぴったり、ロングガウンコート

続いてご紹介するのは、一番着丈が長い、ガウンタイプです。

ブラック×ベージュ

あえて前にボタンはつけず、さっと羽織るタイプで、贅沢に生地をたっぷり使用しています。上の画像は身長160㎝のモデルが着用しています。約110㎝の着丈があり、ひざ下まで隠れる丈感です。

これだけ長さがあるので、小柄な方が着るとどうなるのかなと心配だったのですが、これがとっても良いバランスでした。153㎝のスタッフが着用したのが、下のカットです。

モカ×ベージュの、ベージュを表にして着用

ショート丈同様、袖を折り返せば、ガウンタイプの襟からのぞく裏地とともに良いポイントになっています。ガウンタイプはドレッシーなイメージでしたが、ジーンズと合わせても可愛く、カジュアルアイテムとも相性がよいことが分かったのも発見でした。

たっぷりしたデザインなので、冷え込む時期には中にインナーダウンなどを重ね着するのもおすすめです。お出かけから普段着まで、コーディネートを一番幅広く楽しめるのがこちらのタイプだと思います。

フードが綺麗に収まる、フーディーコート

ブラック×ベージュ

最後にご紹介するのは、フードタイプのコート。着丈は105㎝と、ガウンタイプより約5cm短くなっています。こちらは前にボタンがあるので、しっかり閉めることもできますし、さっと羽織れば裏地の色がアクセントになります。

モカ×ベージュの、モカを表にして着用

身長153㎝のスタッフが着用(左)すると、ふくらはぎの真ん中まで届く丈になります。こちらも、ガウンタイプ同様、小柄な方が着ても様になることがお分かりいただけると思います。フードが大きすぎないデザインで小柄さんでも収まりがよく、縦のラインが強調されてすっきり見えますね。

160㎝のスタッフ(右)が着用すると、膝がすっかり隠れるくらいの丈になりました。このタイプは、そのままだと袖がやや長かったので折り返して着用しています。このスタッフはいかり肩で、例えばダッフルコートなどのフード付きコートを着るとがっしり見えてしまうのがコンプレックスだったのですが、こちらのコートの柔らかく軽い生地感だとフードも違和感なく着ることができて喜んでいました。

フード付きのコートは、ともするとカジュアルになりすぎることもありますが、こちらはしなやかな生地と丁寧な仕立てのおかげで程よくきれいに着ることができ、大人にぴったりのフーディーコートだと感じました。

ブラック×ベージュ

3タイプに共通して言えるのは、軽さと手縫いの丁寧な仕立てから生まれる、着心地の良さがとにかく素晴らしいこと。また、リバーシブルなので、普通のコートと比べてコーディネートの幅が広いことです。お好きなデザインがあったら、是非一度手に取ってみて頂きたいと思います。

このコラムを書いた人

加藤 紀子

スタイルストア バイヤー

加藤 紀子

ショッピングユニットでバイヤーをしています。衣食住にまつわるすべてのことに興味があります。暮らしを楽しみたいという気持ちを大切にしたいと思っています。