みんなの愛用品
パンツ派に捧げたい、レーヨンリネンのとろみパンツ
バイヤーの柳沼です。先日、久しぶりに仕事で外出する機会がありました。ジャケット着用ではないものの、あまりカジュアルな服装は憚られる程度のドレスコード(←こういうのが一番難しい)。
すっかり外出から遠のき、在宅服はお決まりの数着を着まわす日々。久しぶりに鏡の前で手持ちの服を合わせてみると、なんだかどれもパッとしないんですよね。
それで、気分が上がるような服を一点ワードローブに足したくなり購入したのが、FANTASTICDAYS/レーヨンリネンポプリン DRAW パンツ。これがお出かけにも在宅にも重宝する万能な1本でした。
光沢ととろみが美しいリネンパンツ
お出かけ前に手持ちの服をばーっと着てみた一件で、一つ気付いたことがあります。それは、光沢のある服を取り入れると全体が華やいで見えるということ。家では天然繊維のラクな服でいることがほとんどなので、光沢感が新鮮に映るのかもしれません。
リネンパンツというと、洗いをかけて生地をやわらかくしたものが多いので、光沢というよりシワ感のあるナチュラルな風合いが一般的。その点、このレーヨンリネンパンツは、さらさらとして、マットな光沢ととろみのある風合いが魅力。
スニーカーにもヒールにもサンダルにも似合う。ということはどんなテイストの服とも合いやすいということ。化繊100%の生地ほど光沢が目立ちすぎず、麻100%よりは女らしくきれいめ、というとてもバランスのいい生地です。
パンツが軽いって本当に快適
もう一つ着用して良かったのが、パンツのそのものの「軽さ」です。コラムでは何度かお伝えしていますが、ことに春夏の服は、軽いと本当に快適なんですよね。まず身体がラクですし、汗ばんでも蒸れにくく、洗濯後速乾。
こちらのパンツは、重量約290gです。最近よくはくパンツを計ってみたところ
・アーバンリサーチの綿100%のチノパン 470g
・ステラシフォンのテーパードデニム 500g
・ファンタスティックデイズの3TUCKS 380g
と、手持ちの服に比べて、レーヨンリネンパンツはかなり軽量でした。
涼しく、動きやすく、洗濯しやすいという点で、このパンツに限らず「軽さ」を意識することは、春夏の服選びのポイントとしておすすめです。軽い服で一日過ごすと体の疲れ具合が違うんですよね。
長くきれいな状態で着るためのコツ
レーヨンリネンパンツのもう一つの魅力は、経年劣化が目立ちにくい素材であることです。
さらさらとした質感で滑りがよく、毛玉もできません。光沢感があって滑りのいい生地って長持ちしますよね。こちらは天然繊維(リネン)と化繊(レーヨン)のいいとこどりをした生地なので、質感の良さと劣化耐性という面でもバランスのいい1本です。
唯一気を付けるべき点は、この生地、濡れた状態で摩擦がおこると、毛羽立ちやすいそう。レーヨンはもともとシルクを人工的に作ろうとして生まれた素材。質感が良い反面、化繊といってもデリケートなんですね。特に手洗いの脱水時にギュッと絞ったり、何かこぼした際にぬれ布巾等でこする、といったことは避けて頂けるとよいと思います。
近所へのお買い物であっても、きちんと服を選んで、靴を合わせ、アクセサリーを着けて出かける。たまに意識的にそういうことをするのも大事だなと思いました。そんな機会だからこそ、普段はやらない組み合わせに挑戦して、屋外のウインドウで全身を見てみる、なんて実験も楽しいですよね。
春から夏にかけて快適に着用できて、トレンドを問わず、長く愛用できるベーシックなきれいめリネンパンツ。様々なパンツをはいてきているパンツ派の方にこそ、違いを実感してもらえる1本だと思います。
大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。