◯◯の選び方ガイド

毎日の料理に寄り添う、使いやすいフライパンの選び方

2021年03月12日更新

毎日の料理に欠かせない道具、フライパン。炒め物や蒸し物、焼き物など火を使う料理全般で活躍します。こだわりの一本を手に入れたい方も多いと思いますが、素材、大きさ、お手入れの簡単さなどは商品によってさまざまです。

また「料理に慣れていないから気軽に使えるものが良い」「収納場所が限られているのでコンパクトなものを探している」など、人によって求める条件は違うもの。上手くマッチするものを選ぶのは意外と大変です。

そこで今回はご自身にしっくり馴染むフライパンを探すために、よくあるご希望にあわせた選び方をご紹介します。当店おすすめのフライパン3点も取り上げていますので、ぜひ毎日のお料理のお供を探す際、参考にしてくださいね。

フライパンの選び方

まずはフライパン選びのためのポイントを3点ご紹介します。それぞれ特に多いご希望に沿った内容なので、ぜひチェックしてみてください。

ご希望1:とにかく気軽に使えるフライパンが欲しい!

フッ素樹脂・テフロン加工のフライパンが特におすすめです

忙しく、料理に時間が取れない方。また料理にあまり慣れていない方など、「調理器具はとにかく気軽に使えることが第一!」という場合には、フッ素樹脂・テフロン加工のフライパンが最適です。

この加工が施されていると表面に食材が焦げ付きづらく、調理後のお手入れの手間がぐっと減ります。また油の量も比較的少量で済むので、洗うときも楽ちん。フライパンにつきものの「洗うのが大変!」「焦げ付く!」というストレスがなくなりますよ。

使ううちに加工が傷んでしまうという特徴はあるものの、金属へらの使用や長時間の強火、空焚きを控えることで、長くお使いいただくこともできます。

ご希望2:収納スペースを節約できるものはない?

分解できるフライパンなら、必要なスペースが少なく済みます

ご家庭によっては食器が多かったり棚がコンパクトだったりと、新しいフライパンを収納する余裕がないこともあります。省スペースをしたい場合は、持ち手と本体を分解できるものがおすすめ。

フライパンのサイズ次第では、お皿一枚分程度のスペースで収納できます。また持ち手を外すと他の食器や調理器具の邪魔になりにくく、他の食器やサイズ違いのフライパンと重ねてしまっておくことも可能に。

収納のしやすさはもちろんですが、洗いやすさや調理時の邪魔になりにくさなど、他にも嬉しい点がたくさんあります。調理器具にコンパクトさ、取り回しやすさを求める方にはかなり嬉しい存在になるでしょう。

ご希望3:初心者向けの鉄のフライパンを探している

鉄フライパンの難しさが緩和されているものもあります!

丈夫で料理をおいしく仕上げられる鉄フライパンですが、「火加減が難しい」「使い始めが大変そう」など、初心者の方にとってはとっつきにくい印象もあります。初めて鉄フライパンを使う方は、そうした難しさが和らげられているものを探してみてください。

例えば凹凸のある特殊加工が施されており、焦げ付きにくいもの。錆び止め加工がされており、使い始めの面倒な焼き込みが不要なもの。IH調理器具も使用可能なものなど、初心者の方にとって敷居が高く感じる要素が少ない商品もあります。

もちろん手間をかけて鉄フライパンに慣れていくのも楽しいですが、やはり最初はその魅力をすぐに実感したいところ。普段使いの調理器具として気軽に使える工夫があるか、ぜひ確認してみてください。

楽に、気軽に、おいしく調理できるおすすめのフライパン

中尾アルミ製作所/シルクフライパン ステンレスハンドルタイプ

日常使いに最適な、丈夫で気軽なフライパン

気軽に使えるフライパンをお探しの方には、こちらの「シルクフライパン」がおすすめです。ダイキン工業の「シルクウェア」という加工が施されており、食材が焦げ付きにくい仕様。油の量が少なくても問題ないので、ヘルシーに、楽に調理ができます。

こうしたフッ素樹脂加工は使うごとに痛んできてしまうものですが、公的機関による耐摩耗試験200万回をクリアしている優れもの。JIS基準の500倍以上を達成しており、もちろん使用中の配慮は必要ですが、長くお使いいただけます。

また板厚3.4mmと、一般的なフッ素樹脂加工フライパンより厚いので、熱性が高いところも魅力の一つ。食材によく熱が伝わり、気軽に使えるだけでなくおいしく仕上がります。そのぶん少し重みはありますが、鉄製のものよりは軽いので、普段使いも十分可能です。

もともと業務用のフライパンとして作られているだけあって、耐久性も優秀。厚みがあるため歪みづらく、持ち手がリベット留めなので、緩んでグラつくこともありません。深さがあるため幅広いメニューに対応できることもあり、毎日の料理に使うのにうってつけです。

金属そのままの武骨な見た目も、シンプルな調理器具をお求めの方にとってはおすすめできるポイント。見えるところに収納しても様になり、まさにプロのための道具、という印象です。

気軽に、ハードに使えて、なおかつおいしく仕上がる。余計な装飾がなく、道具としてシンプル。毎日使う調理器具に求められる要素を、しっかりと備えているフライパンです。

えらび手のコメント:当店では数々のフライパンのお取り扱いをしていますが、意外と少ないのが、フッ素樹脂加工のフライパン。使い捨てのイメージが強く、長く使えるいいものがなかなかみつかりませんでした。そんな中で出会ったのが、「使い勝手」「見た目」「価格」のバランスに非常に優れた、中尾アルミのシルクフライパン。料理の仕上がりの良さや、長く使える工夫は、「業務用」として生まれたからこそ実現したことでした。(バイヤー・畠田有香)

JIU/FRYING PAN JIU M ハンドルセット

ハンドルを着脱して収納スペースの節約ができる

こちらのフライパンは、ハンドルが着脱式なのが最大の特徴。片手でスライドさせるだけで、全方位どこにでも着脱することができます。調理後にハンドルを取り外し、そのまま食卓へ…という使い方も可能です。

この「ハンドルが着脱式」という特徴のおかげで、フライパンの小さなストレスがすっきりと解消されています。他の調理器具と重ねて収納できるのはもちろん、お皿を兼ねられるので洗い物が減る、2口以上のコンロで使うときに手前のコンロに干渉しない…など。使い勝手がぐっと向上しています。

着脱は簡単ですが、調理中に握ることの多い後ろの方を持ったときはスライドしにくく、前の方を持ったときはスライドしやすいつくりです。「調理中、ハンドルが外れてしまう」といったことがないよう、安全面にも配慮されています。

ハンドル部分だけでなく、本体の使い勝手も優秀です。厚さ1.6mmの鉄鋼板が使われており、弱火でじっくり焼くだけで料理がおいしく仕上がります。お肉はジューシーに、野菜はシャキッとした歯ごたえに。目玉焼きなどを作るのにも最適です。

鉄製のフライパンですが、本体を約700℃で焼き入れ、その後油に浸してあるため、油ならしの作業が要りません。届いてすぐお使いいただけるので、鉄フライパンに「使い始めが面倒」というイメージをお持ちの方にもぴったり。

焦げ付き、錆びにも強いので、「高品質の鉄フライパンがお皿になった」という使用感です。フライパンとしてもお皿としても活躍する、有能なアイテムですよ。

えらび手のコメント:ファイルスタンドに立てて収納できるほどコンパクト、それでいて、鉄製なので目玉焼きやベーコンをパリッと美味しく焼くことができる本格派というのが嬉しいフライパンです。一人暮らしをされていらっしゃる方や、朝食の調理を簡単に済ませたいという方には特におすすめです。(バイヤー・畠田有香)

ambai/オムレツパン

初めての鉄フライパンにおすすめ

「ambai」シリーズのオムレツパンは、鉄フライパン初心者の方にぴったりのアイテムです。まずサイズ感が絶妙で、直径24cmの円形という、2~3人用の料理がしやすい仕様。深さも4.4cmと程よく、たっぷりの食材を炒めたり、汁気の多い料理をしたりすることもできます。

さらに鉄板の表面に「ファイバーライン加工」が施されており、このおかげで焦げ付きづらいので、火加減の調整に自信のない方でも使いやすいです。薄焼きの玉子もするっと持ち上げられるほどで、餃子など取り出すのが難しい料理もノンストレスで移し替えられます。

焦げ付きやこびりつきが少ないという特徴は、そのまま洗いやすさにも繋がる要素。普段使いしやすい鉄フライパンに仕上がっています。

「水に漬けっぱなしにしない」「使用後は薄く油をひく」など、基本的には他の鉄フライパンと同様の使い方です。また、錆び止め加工が施されているおかげで、使い始めの面倒な焼き込みは不要。

それでいて高い蓄熱性と熱伝導という、鉄フライパンの長所はもちろん備えています。水分の多い野菜類もべたつかずに調理でき、お肉もジューシーな仕上がり。さまざまな料理をおいしく仕上げられます。

価格がお手頃ということもあり、鉄フライパンの初めの一本に最適です。鉄フライパンの魅力を味わいつつ、日常生活の中でストレスなくお使いいただけますよ。

えらび手のコメント:驚くほどくっつきにくいので、まずは餃子を焼いてみていただきたいです。1-2人のご家庭ならメインのおかず、3-4人のご家庭なら「もう一品」にちょうどいい、少し小ぶりなサイズ感。くっつきにくく使いやすい上に取り回しが良いため、日常使いしやすい鉄フライパンです。(バイヤー・畠田有香)

まとめ

調理器具の中でも、特に使用する頻度の高いフライパン。毎日のように使うものなだけに、ストレスのある使い心地だと、料理そのものが面倒になってしまいます。今回ご紹介した商品は、それぞれサイズや加工など特徴はさまざまですが、どれも日常使いしやすいものばかりです。ご自身の要望に合ったものを、ぜひ選んでみてくださいね。

文・構成/上野智美

このコラムを書いた人

スタイルストア 編集室

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