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迷ったらこれ!最強にあたたかいのはキャメルの敷き毛布

2024年11月01日更新

こんにちは、バイヤーの中井です。使うと使わないとではあたたかさが全然違う「敷き毛布」。ただ、様々な素材のものがあるので、選ぶ時に「結局どれがいいの?」と迷う方も多いのではないかと思います。

仕事柄、これまでにウール、シルク、アルパカ、コットン、羽毛など、いろいろと実際に使い比べてきましたが、総合的にみると「敷き毛布にはキャメルが最強!」と体感しています。一番は、どの素材よりもあたたかいところ。そして毛羽立ちがなく、服に繊維が付きにくく、洗っても劣化しにくいなど、いいことづくめの一品です。

愛用して実感!キャメルは温かさが全然違う

私は長時間パソコンを使っているため肩こり・腰痛があるのと、喘息持ちです。だからこそ、特に季節の変わりめや冬場は、眠る時に寒さで体に余計な力が入らないように(かつ気道を狭めないように)、全力で睡眠環境を整えるべく注意を払っています。

そのために重要なのが、とにかく身体をあたたかくして、リラックスした状態で眠ること。で、いろいろ試した結果、中でも全身を一番手っ取り早く効率的に温められるなと感じたのは、敷き毛布を使うことでした。

敷き毛布は底冷えをシャットアウトしてくれるのと、面積が大きくて身体に密接する分、筋肉がたくさんある背中、肩、腰、太い血管が通っている太もも、膝裏、くるぶしなどを直接温めることができて、投資に対するリターン(=あたたかさの体感値)が大きいんですよね。

そして、敷き毛布と言っても、本当にさまざまな素材や仕様のものがある中で、天然繊維の純粋なあたたかさで比較すると、キャメルが一番だなと実感しています。

特に天然素材に特化している三井毛織のキャメルの敷き毛布は、シルクやアルパカ、羽毛などのじんわりとしたあたたかさや、コットンのやさしいぬくもりともまた違います。一般的にキャメルの保温力はウールの約2倍と言われていますが、寝てみるとなるほどなと思えるくらい、他の素材よりも数段あたたかいんですよね。

あたたかさの理由は、繊維に空洞がたくさんあり、毛と毛の間に空気をたくさん含んでくれるふたこぶラクダの毛を使っているから。寒さが厳しい中央アジアで生きている良質なラクダの毛だからこその保温力です(裏側はウール100%です)。

ちなみに、この敷き毛布は厚さ約1~1.5cm程と、そんなに厚手ではありません。使ってみる前は、このくらいの厚みでどれだけあたたかいのかな?と思っていましたが、実際は見た目以上の保温力を体感いただけると思います。

また、あたたかい分、寝ている間に汗をかいて蒸れたりしないかな?と心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、化繊の毛布のような蒸れる感じは全くありません。

毛羽立ち&毛が寝るなどの、劣化の心配がありません

こちらは数か月間、ほぼ毎日寝て過ごしたキャメルの敷き毛布の表面を撮影した画像です。ほぼ毛羽立ちや毛玉がないのがわかりますでしょうか?

起毛したシルクやコットンは、最初のうちは毛羽が洋服に大量に付いてしまう場合もあり、それを取るのが結構面倒なところです。三井さんのキャメル敷き毛布の場合は、もともと毛羽が立っていないため、摩擦が起きても洋服に繊維が付くことがほぼありません。

あと、他の素材の場合、寝るとどうしても毛が寝てしまったり、毛玉ができたり、へたったりするものですが、このキャメルの場合は、そういった劣化も少ないです。これは、キャメルの繊維にコシがありしっかりしているのと、起毛させず、毛羽立ちが少ないように作っているから。

また、毛が長いものや、毛が寝てしまった時に肌触りへの影響が大きい場合、良い状態を保つために定期的なブラッシングが必要ですが、こちらはそのブラッシングの必要もありません。基本的にはよっぽど気になった場合やシーズンオフ前のブラッシングで十分大丈夫。たまに干す時に表面を叩いて繊維の間に入ったホコリをとってあげるくらいでOKと、メンテナンスの手間もかかりません。

軽くてかさばらず、お家で気軽に洗いやすい

寝具が分厚かったり重いと、それだけで重労働に感じて干すまでがおっくうになりがちですが、こちらは薄手で軽く、干しやすいところも嬉しいなと感じています。家の洗濯機で気軽に洗えて、お手入れも楽ちん。

しかも洗っても毛並みがほぼ変わらないので、劣化して見えないのも嬉しいところです。干す時はなるべく陰干しすると風合いを保ちやすいですよ。

あえて気になる点を上げるとしたら

一般的なキャメルは繊維が固いものも多い中、この敷きパットは柔らかな肌触りです。チクチク感もなく、敷く分には肌に触れても違和感があまりないと思います。

ただ、シルクのとろけるような肌触りやコットンのふかふか柔らかな手触りと比べると、とにかく繊細な肌触りを最優先したい!という方にとっては、キャメルの肌触りはもの足りないかもしれません(あと、パジャマを着ないで素肌で寝る派の方など)。

敷き毛布選びに迷ったら、体重で負荷のかかることを考慮して、丈夫でやわらかさも問題なく、あたたかくて手入れが楽なキャメルを選ぶ。顔などお肌の薄い部分に当たる掛け毛布は、肌触りや保温性などを重視したお好みの天然繊維毛布を選ぶ……と、素材の特性にあわせて適材適所で選んでいただくと良いかなと思います。

もちろん、世の中にはウン万とお金を出せばもっと良いランクの敷き毛布もたくさんあります。ただ、ベッドやマットレスではなく、敷き毛布にそれだけの投資をするのは、なかなかハードルが高くて悩ましいところです。

そんな中、三井毛織さんのこちらの敷き毛布は、この質の高さと国産という点を考えたら良心的な価格なのも嬉しいポイントです。

毎日キャメルの敷き毛布の上に寝ていますが、もう手放すことは考えられません。

このコラムを書いた人

中井 明香

スタイルストア バイヤー

中井 明香

いつもの暮らしがちょっと心地良くなるようなものやこと、つくり手の思いやものづくりのストーリー、その地域ならではの話をお伝えしたいなと日々考えています。