◯◯の選び方ガイド

夏のお出かけを涼しく、快適に。使い心地のいい帽子の選び方

2020年06月30日更新

強い日差しを遮ってくれる帽子は、夏場に長時間出歩く際、欠かせないアイテムです。ファッションの一部でもあるので、もちろん見た目が気に入るかどうかも大切ですが、快適に過ごすためには、機能面が優秀なものを選びたいもの。

ですが「被ってもそれほど涼しくならない」「細かいところで使い勝手が悪く、邪魔になる」「汗で汚れる」など、帽子ならではのストレスは意外とあります。そのため、なかなかしっくりくるものを見つけられないことも。

そこで今回は、快適に身に着けられる帽子の選び方と、当店おすすめの帽子3点をご紹介します。夏場の外出や日差しの強い日のレジャーを快適に乗り切るために、ぜひ参考になさってくださいね。

帽子の選び方

最初に使い心地のいい帽子を見つけるための、3つの選び方をご紹介していきます。

お悩み1:被っても涼しくならない。むしろ蒸れて暑苦しいことも…

素材の断熱性、吸湿性に着目すると、涼しい帽子が見つかりやすいです

本来は日差しを遮り、暑さを和らげてくれるはずの帽子ですが、被ってもあまり涼しさを感じられないこともあります。手持ちの帽子だと、蒸れて逆に暑くなってしまう…とお悩みの場合は、ぜひ素材そのものの機能性に注目して選んでみてください。

帽子の素材として最も大切なのが、断熱性と吸湿性。例えば「ささ和紙」のような、素材自体に断熱、紫外線カット効果があり、吸湿性にも優れている素材なら、蒸れずに熱を防ぐことができます。

また素材自体にこうした機能があると、UVカットなどのコーティングが不要というメリットも。後加工によって通気性が損なわれることがないので、風通しがよくなり、よりいっそう蒸れにくく、快適になります。

お悩み2:細かいところで使い勝手が悪く、なんとなく邪魔になる

帽子としての機能に加えて、細部の工夫をチェックしてみてください

「外したとき、手に持つしかなくて邪魔になる」「あご紐が頼りない」「内側がすぐ汚れる」など。「これ!」という大きなストレスではないものの、細かいところでなんとなく、手持ちの帽子に誓いづらさを感じる…という方もいらっしゃると思います。

いつもの装いにプラスアルファで付け加えるものなだけに、小さなストレスが重なると、結局は手が伸びなくなってしまいますよね。そこでぜひおすすめしたいのが、帽子としてのメインの機能以外の、細かな工夫に着目していただくこと。

例えばシワになりにくく、折りたたんで持ち歩けるようになっているもの。あご紐が丈夫な素材でできていたり、汚れやすい部分だけ取り外せたり。使い勝手をよくするための、細かな工夫がされている帽子なら、気持ちよくコンスタントにお使いいただけます。

お悩み3:汗や化粧、皮脂の汚れが気になる

丸洗いできる帽子なら、いつでも清潔です

帽子のお悩みといえば、汗や皮脂、ファンデーションによる汚れ。汗をよくかく時期に、顔まわりで使うものなので、汚れること自体はなかなか避けられません。帽子を毎日のように被る方など、特に汚れが気になってしまう場合は、丸洗いできるものを選ぶのがおすすめです。

なお水洗い可をうたっている帽子の中には、実際に洗うと縮んでしまうものもあります。特に天然素材の帽子の場合は、復元力にもご注意ください。

水を通しても型崩れしにくい製法、素材が使われているものなど、縮みを気にせず洗える帽子がベストです。中には何度か洗うとやわらかさが出て、より頭になじむようになる帽子もありますよ。

涼しくて機能的。晴れた日のお出かけにおすすめの帽子

SASAWASHI/手編み帽子

断熱性と吸湿性を備える、被った瞬間涼しい帽子

SASAWASHIの手編み帽子は、くま笹を漉き込んだ和紙でできた「ささ和紙」という素材で作られています。ささ和紙には断熱性と吸湿性があり、その紫外線カット率は96%以上。強い日差しもしっかりと遮ってくれます。

これらは素材そのものの機能なので、UVカットのコーティングなど、後加工が施されていません。そのため風通しを遮るものがなく、通気性抜群。帽子につきものの蒸れ、熱のこもりを感じず、快適に過ごせます。

真夏の炎天下での外出や、晴れた日のレジャーなど、直射日光を浴びる日には特におすすめ。ささ和紙ならではの涼しさ、風通しのよさを実感できます。

この風通しのよさは、涼しさだけでなく、飛ばされにくさにも繋がっています。またささ和紙素材でしっかりと編まれているため、フィット感も絶妙。片手で帽子を押さえなくても、アクティブに動けます。

ツバの先端にPPワイヤーが入っており、好みの角度に調整できるのも嬉しいポイント。顔や首の後ろなど、特にガードしたいところを重点的に覆うことができます。

シワになりにくい、中性洗剤を使って自宅で洗えるなど、日差しを防ぐ以外の細かな部分も、使いやすいよう工夫されている手編み帽子。被った瞬間に感じる快適さを、ぜひ満喫してください。

えらび手のコメント:風が抜けるので、あおられにくい、だから飛ばされにくい。同時に風通しがよくムレないし、頭の熱がこもらない。このかぶり心地は格別です。(バイヤー・柳沼周子)

TERAIcraftment/レザー ストリングス ハット

痒い所に手が届く、細やかな配慮がたくさん

こちらの帽子の魅力は、なんといってもとことん「使い勝手がいい」こと。細部まで丁寧に、使う人のことを考えて作り込まれています。まず注目したいのはその携帯性の高さで、飾りの革紐を巻いて、コンパクトに丸めることができるようになっています。

さらに指定外繊維(ペーパー)素材に加え、強度が増すといわれるポリエステルが使われているので、丸めてもシワになりません。室内に入ったらくるっと巻いて鞄に入れて、外に出るとき取り出して被る、という一連の流れがとてもスムーズ。

また革紐は帽子を丸めるためだけでなく、あご紐として、デザインのアクセントとしても活きています。この紐は「革のシルク」とも呼ばれる鹿革製。肌あたりのいい柔らかさと、成人男性が全力で引っ張っても切れないほどの丈夫さを兼ね備えています。

内側にも細やかな気遣いが満載です。スベリ部分はマジックテープで取り外すことができ、またポリエステル素材なので水洗いもOK。汗やファンデーションがつきやすいこの部分を、中性洗剤ですっきりきれいにすることができます。

頭まわりは58cmですが、内側でサイズ調整をすることも可能。シルエットが美しいため、シンプルなシャツにあわせるだけでコーディネートが完成し、デザイン面での使いやすさも優秀です。

つばが広めなので、肝心の日よけ効果もバッチリ。今まで帽子に対して、なんとなく使いづらさを感じていた、細かいストレスがあった…という方に、ぜひお試しいただきたい商品です。

えらび手のコメント:見た目と機能性の両方を兼ね備える帽子というと、TERAIcraftmentが浮かびます。顔の周りに身に着けるアイテムなので、デザインはミリ単位で調整するというこだわりが詰まったこちら、かぶるだけでサマになるというのを実感できる一品です。(バイヤー・楠美冴登)

ISHIDASEIBOU/洗えるラフィアのクロッシェハット

シャワーで洗える。水を通しても型崩れしにくい帽子

夏場の帽子につきものの悩みといえば、汗や皮脂による汚れ。特に内側は、いつの間にか汗染みができてしまっている…ということも珍しくありません。そんな汚れが気になる方におすすめなのが、「洗えるラフィアのクロッシェハット」です。

シャワーでざっと水をかけ、簡単に洗うことができます。流水だけでも汗や皮脂は十分落ちるので、帰宅したらシャワーで軽く流し、夜の間に干しておいて、また翌日使う…なんてことも可能。

さらに型崩れしにくい製法にこだわって作られているため、水を通しても、サイズが変わるほど縮むことがありません。これは「熱融着糸(ねつゆうちゃくし)」という糸の力によるもので、このおかげで気兼ねなく水洗いすることができます。

この復元力の高さは、折りたたんだときにも効果を発揮。一見かっちりとしたフォルムですが、くるっと丸めて鞄に入れた後でも、しばらくすると折り目がじんわりと戻っていきます。室内など帽子が邪魔になりやすいシーンでも、ストレスなく持ち運べますよ。

内側にサイズ調整テープがついており、1~1.5cmほどサイズを絞ることができる、という細やかな配慮も。大きくすることはできませんが、風が強くて飛ばされてしまいそう、というときに、きゅっと絞ってフィット感を強めることができます。

天然繊維なので、通気性も良好。涼しく、なおかつ汗を気にせず被ることができます。ジメジメと湿度が高く、頭まわりもたっぷり汗をかく日本の夏を過ごすには、ぜひ手元に置いておきたい帽子です。

えらび手のコメント:天然繊維で、洗えて、折りたためる画期的なラフィアハット。高級帽子のアトリエならではの、フォルムの美しさを手軽に取り入れられる点も魅力です。日差しが強く、蒸し暑い夏の相棒として、長く活躍してくれそうですね。(バイヤー・柳沼周子)

まとめ

断熱性と吸湿性、さらに細部の工夫や、丸洗いできるかによって、帽子の使い勝手はぐっと変わってきます。デザインの好みとあわせて、ぜひこうした機能性もチェックしてみてください。暑い夏を乗り切る助けになるような、ノンストレスで使える帽子が見つかりますように。

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こちらの記事では、夏におすすめの帽子を4点ピックアップし、それぞれ比較しています。サイズ感や特徴を見比べて選びたい方は、あわせてご覧ください。

夏にかぶりたい帽子をくらべました

 

文・構成/上野智美

 

このコラムを書いた人

スタイルストア 編集室

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