永遠の定番品

【定番の白シャツ:第3話】ブランドの十八番を盛り込んだ白シャツ ~C.P.KOO、DAYS編~

2020年02月25日更新

当店でお取り扱いしているブランドの共通点は、「大人の女性に向けて、トレンドに流されず、実直にものづくりを続けているところ」です。ところが今回、「白シャツ」という一つのキーワードでものづくりをお願いした時に、完成品として出てきたのは、素材もデザインもバラバラな白シャツでした。シンプルなお題だからこそ、各ブランドが自分たちの得意どころを盛り込んでくれたのです。

素材使いにこだわるC.P.KOO

透けないカディコットンシャツ

まず、ご紹介するのはC.P.KOO(セーペルクー)の白シャツです。このブランドでないと、見つけられない生地、その代表ともいえるのが、透けないカディコットンです。

カディコットンは、インドの職人が手で紡ぎ、手織りで作るコットン生地。安価な雑貨屋などで見かける事はありますが、「透けない」となると話は別。あまり市場に出回らないレアなものなんです。

国内外問わず生地の産地に出向き、生地屋と独自のコネクションを築いているブランドだからこそ、透けないカディコットンの白シャツは、作る事ができたんですね。

カディコットン自体は、少しほっこりとした雰囲気を持っているので、デザインはあえてきれいめに。生地探しからデザインまでの工程で、2つの相反する要素を組み合わせるのも、C.P.KOOの得意技です。

大人女性のお悩みを解決するDAYS

楽なのにすっきりと着られる白シャツ

使っているのは、少し肉厚なコットン生地。透け感が無いので、インナーを気にしなくても大丈夫。

続いてご紹介するのは、DAYSの白シャツです。実はこちら、ブランドのラインナップの中でも、定番品となるカットソーを、シャツ生地で作ったもの。

屈んでも胸元が見えない、身幅がゆったりなのに、なぜかすっきりとして見えるというのが、元となったカットソーが人気の理由。同じデザインで作ったこのシャツは、大人女性のお悩みを解決する為の要素を、そのままいかしているんですね。

「自分が着て洗って不具合がないかを確かめた後、製品にしました」と教えてくれたのは、DAYSのデザイナー。本来ならば、手間がかかるという理由で省かれるこの工程をきちんと行うのがDAYSのいいところ。酸いも甘いも知り尽くした大人女性に長く愛される服づくりは、こういった手間を省かない事から生まれるんですね。

当店でご紹介するブランドたちが、「たかが白シャツ」と思って手を抜いていたら、これほど個性豊かなものは出てきません。変わらず愛される定番品を生み出す事がどれだけ難しいかを熟知したブランドだからこそ、つくる事のできた一品です。

他ブランドの手掛ける白シャツのご紹介は、もう少し続きます。お楽しみに!

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このコラムを書いた人

楠 美冴登

スタイルストア バイヤー

楠 美冴登

ショッピングユニットでバイヤーをしています。 スタイルストアの商品によって、どこかで誰かがちょっとだけ幸せになればいいなと思ってバイイングをしています。それだけが私の大きなこだわりです。