睡眠はちゃんととっているのに、
なんだか身体がスッキリしないな・・・と
思ったら、おすすめしたいことが2つ
あります。

一つは先日のコラムでも触れましたが、
睡眠を計ってみること。そしてもう一つが
寝具を見直すことです。

シルク毛布に始まって、超長綿綿毛布、
パシーマと順調に睡眠環境を
バージョンアップさせてきた私が、
これぞというものになかなか巡り合えず
苦労してきたもの、それが「枕」でした。

頭をのせた瞬間に「正しく支えられている」のが分かります

仰向けも、横向き寝にも対応

納得いく枕を探して、いくつも試して
最初に気づいたのは、枕が合わないと
身体（特に上半身）が疲れるということ。
自分は「枕が変ると眠れない」という
神経質なタイプではないので、どんな
枕でもそれなりに眠れるだろうと思って
いたのですが・・・。眠り比べると、
身体がスッキリしたかどうか、違いが
分かるんですよね。

こちらが安眠枕「ねるぐ」、中央上のU字型に後頭部をおさめるように首と頭をのせます

試行錯誤の末、見つけた枕が「ねるぐ」。
我が故郷栃木県の足利市で作られて
いる、こだわりの枕。もともと3万円近くする
「モーフィアス」という枕があり、ねるぐは
そのお手頃価格バージョンとして誕生
したもの。

つくり手の船戸川さんに話を聞き、
実際に使ってみてわかった、
「ねるぐ」の何よりの特長は、

【1】首と頭をちゃんと支える枕である
【2】仰向けでも横向き寝にも対応している

の2点。
長くなりますが、大切なことなので、
それぞれ解説させて頂きますね。

【1】首と頭をちゃんと支える枕である

ねるぐの中身はこんな感じになっています。
水色の部分は、中材が適切な位置に
保たれるよう、中に設置された仕切り。
右と上の「●」間の点線はファスナーで、
ここから中材の出し入れ（高さの調整）が
できるようになっています。

首、頭をきちんと支えるのに最適な構造
になっており、寝返りを打って動いても、
仕切りのお陰で、その構造は保たれる
上に、自然といい位置に頭が収まるよう
配慮されたつくりになっているんですね。

その一方で中材の出し入れができる
ので、自分の体形や骨格に応じて、
微調整ができるのも大きな魅力。
もちろん長年使用してへたりを感じる
ようになったら、新しい中材を補充する
という、メンテナンスも可能です。

ちなみに枕は、中材が入った状態で
丸洗いが可能。ベージュのタオル地の
専用カバーを添えてお届けしますので、
汗ばむ季節もさっぱりと清潔にお使い
頂けます。

【２】仰向けと横向き寝、両方に対応している

仰向き寝の場合は、このように中央に
頭を置きます。実際に寝て、何度か
寝返りを打つようにゴロンゴロンとして
みると、「あ、ここだ」という感じでベスト
ポジションが分かると思います。

で、画期的！と思ったのが、ねるぐは
両側がやや高くなっているんですが、
その高い部分が横向き寝のときの枕
として「ぴったり！」なのです。

ちなみに両側がやや高くなっているのは、
横向き寝にも対応した枕であることと
同時に、質のいい睡眠に不可欠である
「正しい寝返り」をアシストするための仕様。
皆さま、寝返りの役割ってなんだか
ご存知でしょうか？

ゴロンゴロンと寝返りながら、昼間たまった「歪み」を調整

重力が5分の1の睡眠中にカラダメンテナンス

ねるぐの開発＆製造者である船戸川さん
から話を聞いた中で、最も印象的だった
のが、寝返りの話。

「人間の身体って本当にすごくて、
よくできているんですよ。寝ている時は、
重力の影響が5分の1になるでしょう？
それを利用して、ゴロンゴロンと寝返り
ながら、首や背骨の歪み、筋肉のこわばり
など、バランスが狂ったところを調整して、
元の状態に戻そうとする、それが寝返り
の役目なんですよ」

なんと！！
マッサージにいかずとも、適切に眠り、
ちゃんと寝返りを打っていれば、
多少のアンバランスは身体が自ら
整えてくれるというわけなんですね。

首や頭を適切に支えるのも、すべては
「寝返り」を最適化するためと言っても
過言ではありません。

身体が「ゴロン」とする、ちゃんとした
寝返りを、ねるぐは自然とサポートして
くれる枕なのです。

「ねるぐ」を自分の枕にするための手引き

最後に、ねるぐで実際に寝ている柳沼
から、ちょっとだけ使い方アドバイスを
添えさせていただきます。

1、ベスポジに頭をのせよう

一般的な枕だと適当に頭の下に入れる
ことが多いかもしれませんが、ねるぐの
場合は、ここに首、ここに後頭部、と
ベスポジが決まっています。

椅子で言うと「深く腰掛ける」という感覚で、
慣れるまでは、ちゃんと頭をのせる、と
いうことを意識して頂けるといいと思います。

2、女性は特に、首のところを調整してみて

私自身は165cm、骨格は11号体型。
女性にしては標準よりやや大柄かな？
という感じだと思いますが、新品の状態
では首のところがやや高く感じました。
それで、横から3掴み分ほど中材を抜き、
低くなるように調整したところ、一気に
フィット感が高まったのです。

これは非常に個人差のあるところなので、
どうするのがいいとお伝えしにくい点
なのですが、調整ができるメリットをいかし、
積極的に自分にしっくりくる高さを見つける
ぐらいの方が、ねるぐと仲良くできます。

3、慣れる時間が必要

ご覧のように、特殊な構造の枕ですので、
それまで羽毛やビーズなど、やわらかく、
頭が沈み込むような枕を使っていた方
ほど、慣れる時間が必要かと思います。
ねるぐは固いのではなく「安定感がある」
という感覚が一番近いと思いますが、
やわらかい枕がお好みの方は相性が
良くないかもしれません。

私としては、久しぶりに骨のあるつくり手
の方にお会いして、良い枕をご紹介
できることになり、嬉しく思っています。

そうはいっても、好みが千差万別な枕
というアイテムをおすすめするのは、
勇気がいることではありますが、ねるぐは
幸い自分好みに調整しながら使えます。
目覚めた朝、「お、スッキリしてる！」と
気持ち良さを感じて頂けたら幸いです。