海ノ向こうコーヒー/ネパール イラム 風のおくりもの BLACK TEA ティーバッグ 農薬や化学肥料を使わず、昔ながらの農法を手作業で行う高品質の紅茶

当店ではコーヒーがおなじみの「海ノ向こうコーヒー」から、お茶が登場しました。

日本ではあまり流通していない産地の高品質なコーヒーを紹介するつくり手らしく、お茶も、まだ日本ではなじみのないネパールはイラム地方の茶葉を使用しています。

インドのダージリン地方と山を一つ隔てた場所に位置するイラムは、ダージリン同様、高品質なお茶の産地。

イラムティーは果物のような酸味や甘味を感じ、華やかな印象ながらも、丸い口当たりが特徴です。栽培期間中、農薬や化学肥料を使用せず、作り手が手間暇かけて育てている茶葉です。

ネパール国内だけで愛飲されていたイラムティーとは

日本で有名な紅茶の産地といえば、インドやスリランカなどが挙げられますが、近年はネパール産の紅茶が注目を集めつつあります。イラム地方は、標高は約1,600ｍ、昼夜の寒暖差が大きくお茶の栽培に適した環境です。昔ながらの農法で高品質なイラムティーが栽培されてきました。

でも、お隣にとても有名な生産地、インドのダージリンがあり、これまでイラムの名前は知られることがなく、品質が良いにも関わらず隠れた存在でした。

ネパール国内では日々の生活に欠かせないイラムティーを世界に送り出そうと栽培方法や香りや風味を引き出す加工法に試行錯誤をする生産者も増えています。

さわやかな渋みと華やかさと深い甘みのハーモニー

ヒマラヤ山脈にあるイラム地方は標高1300メートルの高地。昼夜の寒暖差が大きく厳しい気候ですが、紅茶の生育には最高の環境です。

イラムの紅茶は、果物のような酸味や甘味を感じ、華やかな印象ながらも、丸い口当たりが特徴。抽出したお茶が赤みを帯びた色であることから、現地では「RUBY TEA（ルビーティー）」と呼ばれています。

渋みが少なくすっきりした味わいなので、現地ではストレートで飲むことがほとんど。茶葉の魅力を存分に味わえます。もちろん、ミルクティーにしても美味しく飲むことができます。

製法にこだわり茶葉の個性を引き出した特別なお茶

こちらのイラムティーは約150世帯が点在する小さな農村「ジャズビレ村」の製茶工場「ジャスビレ ティーファクトリー」で生産しています。2014年にシャラド・スッバさんが設立した製茶工場です。

スッバさんが目指すのは、ジャスビレ地域に暮らす120以上の世帯の、長期的な生活の基盤を確保しながら、地域の自然環境も守ること。

山（丘）の頂上付近には森を残し、その下にお茶畑、さらにその下に住居があるという、自然の中の茶園。お茶の単一栽培は避けるといった持続可能な方法での栽培も実践しています。この昔ながらの農法のおかげで、畑の土はとても良い状態を維持しています。基本的に手作業で栽培されており、栽培期間中、農薬や化学肥料を使用していません。

大量生産ではできない「茶葉の個性」を活かしたスペシャルティ・ティーのこちら。

産地のつくり手が、揉捻（葉をもむ工程）、発酵や乾燥の度合いを変えながら、何種類もの茶葉を試作し、ベストなレシピが生まれました。

おすすめの飲み方

【準備するもの】
ティーバッグ 1個
湯の温度：沸かしたてのお湯
投入湯量：140ml～180ml

【淹れ方】
1）温めたカップにティーバッグを入れます。
2）沸かしたてのお湯を注ぎます。高い位置から茶葉をめがけて勢いよく注ぐのがポイント。
3）2～4分蒸らします。
4）ティーバッグを取り出して完成。

お湯は、ぜひ沸騰直後のものを注いでくださいね。茶葉が踊ることでうまみや香りが引き出されます。

こちらのティーバッグは、熱湯につけても有害物質が出る心配のない、トウモロコシ由来の素材を使用しています。使用後は土に還る素材で、また、燃やしてもダイオキシンなどの有毒ガスが発生する心配がありません。

イラム地方に吹く冷涼な風によって育まれる、すっきりとした味わいから、「風のおくりもの」と名付けられたこちらのお茶。

口に含むと、まろやかさや甘さが広がり、ほっと一息つくのにぴったりだと思います。パッケージに描かれているのは、ネパールでも有名なチベット仏教の魔除けと祈りのモチーフ、願い事が早く成就することを意味する「Wind horse（風馬）」です。多くの人にこのお茶が届きますように、というつくり手の願いが込められたお茶を是非お試しください。

こちらはティーバッグですが、丁寧にお茶を淹れたい方向けに茶葉もあります。お好みでお選びくださいね。