雨の日に活躍してくれるOPANAK（オパナック）のラバーシューズは、つま先が反り返り、前方がくちばしのようなシルエットになっているのが特徴です。一世紀近くもの間、ほとんど形を変えることなくセルビアの靴職人たちの手によって現在に受け継がれてきたこちら。お手入れが簡単なうえ、優れた品質と耐久性も兼ね備えた特別な一足です。

伝統的な製法で生まれた天然ゴムシューズ

OPANAKの歴史は、1935年、南東ヨーロッパのセルビアの南東部にある小さな靴工房が開設されたことから始まりました。セルビアの民族衣装である先が尖った革靴「オパナック」を作る工房の高い技術を持った職人、ミタ・ガガとチェッキチ兄弟がブランドをスタート。革靴が主流の時代に、天然ゴム製のシューズを開発するというのは当時としては画期的な試みでした。

防水性があり滑りにくく手入れも簡単なため、農家の間で大人気となり、オパナックはセルビアの農夫靴として国民的ブランドに成長しました。

熟練の技術を要するバルカナイズ製法

しなやかな天然ゴムを素材を使用しているオパナックは、創業当時から変わらない製法で1点1点職人の手作業で作られています。

ゴムに硫黄を添加し、熱すると硬化するゴムの加硫法を用いた製法。これを「バルカナイズ製法」といい、100度以上の釜で1時間以上加熱したうえ、冷ますために大型扇風機の風に長時間さらします。


靴型に職人がパーツを一つずつ貼って仕上げる大変手間がかかるこの製法により、繊細な形を崩さず丈夫で剥がれにくいといった耐久性が生まれます。

ソール部分は凹凸になっていて、滑り難い仕様です。

インソールを含む靴の内側には、生地を貼っているので、汗を吸収し、蒸れずに履くことができます。

コーディネートに馴染むシンプルデザイン

脱ぎ履きがしやすいスリッポン型のシンプルなデザインのこちら。ヴィンテージな雰囲気がありながら、どんな着こなしにも合わせやすく品良く決まります。

土砂降りまでいかないような雨の日のお出かけの際に、さっと穿けるのがいいなと思います。

足の甲を広く覆っているため、水の跳ね返りで足が濡れにくいこちら。

雨の日はもちろんですが、ガーデニングやアウトドア、雨が降りそうだけど長靴までは……という日にも、気軽に履ける一足です。