インタビュー&ゲストコラム

「おへそ」と歩んだ11年、一田憲子さんの暮らしの変化

2017年02月07日更新

人気雑誌『暮らしのおへそ』の
編集ディレクターである
一田憲子さんに伺う、「おへそ=習慣」。

第一回では、一田さんのご紹介と
『暮らしのおへそ』誕生エピソードを
ご紹介しました。

一田さん

今回は、11年間、23号に渡り、のべ
約300人以上の方にインタビューして
きた一田さんの印象に残った「おへそ」や
ご自身の暮らしの変化を伺いました。

印象に残った「おへそ」は創刊号の夏木マリさん

『暮らしのおへそ』創刊号では、
巻頭特集に夏木マリさんが
ご登場しています。

「今までに取材した中で、印象に残った
のはおへそは、誰のどんなものでした?」
と一田さんにお聞きしたところ、
最初にあげてくださったのが、

「夏木マリさんの、“白シャツはエルメス”」

大女優らしいゴージャスなおへそは、
確かにインパクト大!
そんなおへそを持つ理由がまた、
とても素敵でした。

夏木さんがエルメスの白いシャツを
選ぶ理由は、

「身の丈より少し背伸びをすると、
自分の伸びしろが増えるから」
とのこと。

夏木さんらしい、かっこいいおへそですね。

創刊号の巻頭は、絶対に夏木さんに
お願いしたかったという一田さん。

一度は取材を断られたものの、
「スケジュールが合わないなら
発売日を後ろ倒しします」とまで
アプローチしたそうです。

そんな思い出も相まって、
印象に残るおへそだったようです。

エルメスとまではいかなくても、
いつもよりちょっとだけいい
白いシャツを着ている自分を
想像してみました。

きっと私は、少し背伸びをして、
エレガントにふるまうはず。
確かに何かが変わる気がします。

『暮らしのおへそ』のキャッチコピーは
「習慣には、明日を変える力がある」。

単に、「背伸びをしていいシャツを
買いましょう」と言われても、いまいち
心には残らないかもしれません。
でも、「いいシャツを買うという習慣が、
あなたの明日を変える」と言われたら・・・

「習慣」を切り口にした『暮らしのおへそ』
の説得力は、そんなところにあるのですね。

「個性とはこびりカスである」も、忘れられない一言に

取材で印象に残ったフレーズも
伺いました。

「自分らしさとは、トイレで
流しても流してもどうしても流れないで
残るこびりカスのようなもの」。

これは、女優の片桐はいりさんの
お言葉だそう。

「子どものころから優等生体質で、
個性的ではなかった」という一田さん。
そのことをかねてからコンプレックス
に感じていたそうです。

そんな中、個性派女優の片桐さんに
取材させてもらえることになり、
悩みを相談するように
「個性って、どうしたら見つかりますか」
と聞いてみたとのこと。

そのお答えが、「こびりカス」でした。

たとえが大胆ですが、「こびりカス」
とはつまり、自分で意識しなくとも
残ってしまうようなもののこと。
誰にでも、1つや2つ、
いやもっとたくさんあるものです。

「なるほど~って。無理して個性を
つくらなくていいんだとわかって、
とてもラクな気持ちになりました」と、
笑顔で教えてくれました。

反響が大きかったのは、なまけたい日の「おへそ」

もう一つ、印象に残っている取材は、
ある一般の主婦の方のおへそでした。

それは、

「疲れた日の夕食は、カップラーメン」

というもの。

カップラーメンの写真をページ
いっぱいにレイアウトするという、
大胆な構成にしたそうです。

IMG_7236

この「おへそ」は、読者からの反響が
大きかったのも印象深い理由だそう。

ライフスタイルを紹介する雑誌というと、
丁寧な暮らしをしている、誰もが
憧れるような内容を想像しがちですが、

一田さんいわく、
「『暮らしのおへそ』は、丁寧な暮らしを
紹介する雑誌ではありません」
とのこと。

素敵な「おへそ」だけでなく、
なまけたい日の「おへそ」もよし。

そんなスタンスだからこそ、
肩ひじを張らずにゆったりとした
気持ちで読み進められる雑誌に
なっているのだと思いました。

念願の「早起きするおへそ」を手に入れた一田さん流メソッド

さて、11年の月日を経て、
『暮らしのおへそ』創刊のきっかけ
となった一田さんの
「早起きができない」というおへそ
にも変化が。

現在はなんと「早起きできる」
というおへそになっているそう!

よい暮らしの代名詞のような存在に
なっている「早起き」ですが、
習慣づけたくても毎朝ぎりぎりの
時間まで寝てしまうという方も多いはず。

かつてはそちら側だった一田さんが、
早起きできるようになった理由は、
ずばり「朝の半身浴」にあるとのこと。

これは聞き捨てならないと、
しつこく聞いてみました!

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朝5時すぎにバスタブに残してある
お湯の追い炊きボタンを押すことから
始まる現在の一田さんの朝。

いったん布団に戻ってウトウトして
いるうちに、お風呂の追い炊きが
完了します。

そうすると
「せっかく追い炊きしたのだから
もったいない!」と、
お風呂に向かえるそう。

「お風呂までは半分寝ながら這って
行きます(笑)。そしてお風呂では再び
ウトウト。でも体が温まるにつれて、
しっかり目が覚めてくるんですよ。
体は正直ですよね。
そんなことを毎朝しているうちに、
早起きをして、朝から原稿を書く
というおへそが身につきました」
(一田さん)

早起きのコツは、気合いやモノでは
なく、「体を起こす」ということだそうです。

試行錯誤されている方は、
そのメソッドを実践してみては
いかがでしょうか。

次回は、一田さん主宰
「暮らしのおへそ塾」の
体験レポートをお届けします。

目からウロコとはまさにこのことという、
発見だらけだったワークショップでした!

編集者一田憲子さんと考える「暮らしのおへそ」と私のおへそ

第一話  「習慣」は暮らしを変える
一田憲子さんの「暮らしのおへそ塾」に参加してきました

第二話 「おへそ」と歩んだ11年、
一田憲子さんの暮らしの変化

このコラムを書いた人

hirokokobayashi

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