バイヤーからのお便り
ブローチ美人の会、会報誌のお届け2017盛夏
皆さまこんにちは、バイヤーの柳沼です。
不定期でお送りしております、
ブローチ美人の会 会報誌。
今日は私の愛用ブローチをご紹介しつつ、
長年ブローチを使ってみて見えてきた、
「使いやすいブローチ」の条件について
お話してみたいと思います。
キモは「重さ」と「サイズ」のバランス
実は適度な大きさが必要だったりする
ブローチ美人の会とは何ぞや?という件、
これは私がブローチ好きで、世の中に
もっと素敵なブローチが増えてほしい!と
いう思いから、ブローチ愛好家の増殖を
狙って、勝手に名乗っている会なのです。
活動内容としては、スタイルストアの
商品として、イケているブローチを積極的
に紹介するのはもちろん、アクセサリーの
作家さんにブローチの制作を強めに
リクエストしたり、ブローチ使いが上手な人
を見かけたら「よっ、ブローチ美人!」と声を
かけ称賛する、など多岐にわたります。
個人的に、汗ばむ季節にネックレスを
着けると、体質的に肌荒れしやすい
こともあり、ネックレスよりもブローチを
アクセントにすることが習慣になりました。
長年様々なデザインのブローチを着けて
みてわかったのは、
1、重さとサイズのバランスが重要
2、ブローチ自体にある程度の
大きさがある方が、着けやすい
という2点です。
活躍頻度が高いクローバーのブローチ
合わせやすく、華やぎを添えてくれる
こちら私のブローチコレクションの一部。
それぞれの重さを書いてみました。
そして金具はこんな感じです。
この中で、一番活躍頻度が高いのは、
sasakihitomiのクローバーブローチ。
その理由は、
1、適度な存在感がある
(横5.5cm×縦3.7cmです)
2、見た目のわりに軽い
3、横長に金具がついているので、
服への負担が少なく、薄手の服に
付けてもダラーンとなりにくい
の3点が挙げられます。
シンプルな服に合わせる場合は、
ブローチ自体のサイズが小さいと、
ちんまりしすぎてバランスが難しいことが
ありますが、クローバーはどんな服でも
大丈夫!テイストを問わず使える点も
魅力です。
サイズが小ぶりなわりに使いやすいのが、
senのスパングルブローチ リボン。
これを着けていると、販売員のお姉さん
とか、アパレル関係の方が必ず褒めて
くれます(笑)。
陶器ならではの存在感のお陰か、
これは不思議と小さくてもサマになる
んですよね。陶器としては軽いので、
冬のニットにも重宝。
一方、ちょっとバランスに注意が必要
なのは、sasakihitomiの小枝ブローチ。
たぶん、これは小ぶりで華奢なので、
トップスの胸元につけるよりは、コートの
襟元にちょんとつけるとか、帽子やバッグ
に使うのがいいかもしれません。
クローバーに比べると4.2cm×2.1cmと
小さいのですが、重さがほとんど変わら
ないのは、ピンブローチで金具に
やや重さがあるから。でもその分、刺す
のは一穴で済み、鞄やニットキャップなど
に使うには、つけやすく便利です。
それと、当然と言えば当然ですが、
ぱっと付けられるものの方が、手に取る
回数は多くなりますよね。
例えば、つばめブローチは帯留めと兼用
で使える仕様なので、一般的なブローチ
とは金具の向きが異なるため、ぴしっと
角度を決めるには、服を着たままで着ける
のはちょっと難しい。
つばめほどではありませんが、うさぎの
ブローチも、変わった位置に斜めに
ピンが付いているので、うさぎの角度
の微調整には慣れが必要です。
が、その程度のほんのひと手間なら、
手間と思わず、装いの準備として
楽しめる余裕を持ちたいなと、今
書きながら思いました(笑)。
今から夏物を買うのはちょっと微妙・・・
でも、秋物を買うにはまだ早い?
そんな時期に、いつもの服をちょっと
新鮮に見せてくれる「ブローチ」という
アイテムはなかなかいいものだと思います。
大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。