美しいテープカッターが届きました。
フリクションボールでお馴染み
「クラフトデザインテクノロジー」の新作です。
このテープディスペンサーは、CDTの
ブランド設立当初からアイデアはあった
にも関わらず、素材選びが予想以上に
難航、商品化がなかなか実現しないという
待望ながらも難産の子だったのです。

奥からダークグレイ、ライトブラウン、ナチュラルの全3色。
で、結局どこがこの商品を作ることに
なったのか?というと、当店のお客さまには
これまたお馴染みのブランド、飛騨高山の
「オークヴィレッジ」。
森の女王の異名を取る天然木「ブナ」
との出会い、クラフトデザインテクノロジー
のデザインを忠実に形にする木工職人
との出会いによって、満を持して完成した
一品です。

この形状を木製で、というのは実はかなり大変!木を知り尽くした職人だからこそ実現できた。
たいていの文具はプラスチックが多用
されていることもあり、消耗品という
イメージがあると思います。ま、毎日
使うものはそれなりに汚れたり磨耗
したりもしますしね。

刃はニチバンの「直線美」、500円程度で替え刃が購入できる。
しかし、このテープディスペンサーは
一生もの。というか、普通に使っている
分には次の世代へ受け継げると思います。
なぜなら丈夫で壊れにくいし、カッターの刃
はメンテナンスがきくからです。

従来のギザギザ刃と異なり、ほぼまっすぐ切れるスグレモノ。
素材のブナは、材木の状態から切り出し
たあとに、木肌のケバ立ちが少なく、反り
にくいため、テープディスペンサーにした
時に、なめらかな質感に仕上げることが
できます。

プーリーは重厚感あるアルミの削り出し。
木製の雑貨で、日本製となっていても、
素材の「木」は輸入であることが多い中、
このブナは岐阜県根尾地域の間伐材を
活用したもの。
それも、長い年数をかけ森が育んだ
美しい木であるにも関わらず、規格外で
市場に出て行かない木を活用したもの
なのです(きゅうりがまっすぐじゃないと
出荷できないとかありますよね、ああいう
感じです)。

規格外というだけで砕いてチップにされていた上質の木々。きっとステキなテープカッターになって喜んでいるはず。
デザインの美しさもさることながら、
こんな背後のストーリーにも共感して
頂ける方に、ぜひ手にして欲しい一品。
丁寧に使い、次の代へ受け継いで
いきたい文具です。

この形に沿った、CDTこだわりのボックス入り。
開店祝いや開業祝い、起業独立される方
への送別品としてもおすすめです。