「時間を作る服」をテーマにイージーケアで機能的な服作りを行う、当店のオリジナルブランド「Kilka（キルカ）」。カーディガンよりは暖かく、コートよりは軽やか、そんなガウンコートを作りました。

長時間屋外にいる場合を除いて、車や電車の中、商業施設などはエアコンが効いていて、ダウンや厚手のコートだと暑すぎることもしばしば。服の重さが身体の負担になることもありますよね。

モデル身長160cm、着用色ブラウン（着丈112cm）

Kilkaのガウンコートは、カーディガン以上コート未満といった位置づけの、ライトなアウターです。室内でロングカーディガン風に羽織って頂ける程度のボリューム感。軽くて暖かくチクチクしない新素材を使い、シワになりにくく洗濯にも強い一着です。

圧縮ウールは暖かいけどチクチクする？

こちらのガウンコートは、圧縮ウールと呼ばれるフェルトのような生地でできています。圧縮ウールは、ニットに比べて毛玉や引っ掛けを気にしなくていいため、扱いやすく秋冬の人気素材です。

一方、素材が毛100％だとチクチク感が出たり、お洗濯で縮みや型崩れが起きやすいといった弱点もあります。

Kilkaのガウンコートの圧縮ウールは、毛100％ではなく、ウールとコットンをメイン（混率55％）にポリエステルとレーヨンを加えて耐久性を出したもの。

着用色ブラウン

生地の構造は、片面がウールとポリエステル、もう片面は綿とレーヨンの二重織。ガウンの内側は綿とレーヨンなので、仮に素肌に触れてもチクチク感はなく、さらっとなめらかな風合いです。

ポリエステルは服としての強度を出すために配合されていて、シワに強く、毛羽立ちが抑えられている為、着用を重ねても表面の劣化が目立ちにくくなっています。

モデル身長160cm、着用色ネイビー

また、短時間の押し洗いで洗濯機の脱水NGという条件付きにはなりますが、ご自宅で手洗いが可能。アウターライクな羽織りもので手洗い可は嬉しいですね。

シンプルだけど雰囲気良く見えるタック使いの妙

こちらのガウンコートのもう一つの魅力がデザインです。広がり過ぎないプレーンなAラインですが、肩と背中のタック使いがポイント。

この絶妙なタックのお陰で、歩いて動きが出たときに、横から見るととてもきれいなドレープができます。

この脇に長く入るドレープのお陰で服に表情が生まれ、とても雰囲気良く見えるんですね。

襟はノーカラーですっきりと。スヌードやストールが決まりやすいので、首周りのおしゃれも楽しめそうです。

袖口のデザインも一工夫。下に厚手のニットを着ることもでき、アームウォーマー等で調整がしやすいよう、袖筒はゆったりめのサイズ設計になっています。

軽くて扱いやすい生地のチクチクしないガウンコート。シンプルなデザインですが、動くたびに横のドレープがドラマチックな表情を見せてくれます。

適度に伸縮性があって動きやすく、毛羽立ちや毛玉が気になりにくい素材なので、車移動が中心の方にもおすすめ。いちいちコートを着たり脱いだりするよりも、アウターライクな羽織りものを基本にして、マフラーや手袋で防寒するほうが便利なシーンって実は多いですよね。

きちんとしたコートより、シーズンを通して長い期間着ることができる点も嬉しいガウンコート。軽くあたたかな羽織りものは、暑すぎることがなく、体感温度を調整しやすい優れモノでもあります。