みんなの愛用品

履いて育てるフィット感。国産ブランドが作る、スニーカーより軽い革靴

2024年10月01日更新

バイヤーの畠田です。

2017年秋から販売をはじめた台東区発ブランド「KUTSUNE」の「レースアップシューズ BLUCHER OX」。かっちりした革靴=重くて疲れる、というイメージがあった私は撮影時に試し履きをして、「こんな軽い革靴があるのか!」と衝撃を受けました。

愛用しはじめてから今日まで、一日中歩き回る日でも迷わず履いていける大事な相棒です。お手頃なお値段で、なぜそんなに歩き心地がよいのか。その魅力をご紹介します。

厚手ゴムソールで、歩きやすく疲れない。わずか260gの軽い革靴

この靴の良さは、何より片足約260gと「軽いこと」だと思います。

これがどのくらい軽いかというと、コンバースオールスターのスニーカーが約350g。なんとスニーカーより軽いんです。手持ちの靴をいくつか測ってみましたが、革靴やスニーカーで、300gを下回るものはありませんでした。

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重い靴と軽い靴、どちらが歩きやすいと感じるかは、実は人それぞれですが、「ある程度の距離を歩く場合、軽いほうが圧倒的に疲れない」というのが、わたしの実感です。

長距離を歩くために作られているウォーキングシューズは軽いですし、歩きまわった後、重い靴は足に重りをぶら下げているようで辛くなりませんか?

ただ、単純に軽ければいいかというとそうではなく、ソールの適度な厚さも大事。底が薄いと着地の衝撃が直に伝わり、これまた長時間歩くと疲れてしまいます。(1回の着地衝撃は体重の2倍近くあるんだとか。)

その点、KUTSUNEのレースアップシューズはクッションの役割を果たしてくれるソールの厚さがありながら、軽い。これが、歩行距離にかかわらずどんな日でもこの靴を選べる理由だなと思います。

紐を締めて足にフィットするのも、歩きやすさのポイント

軽さの理由は、ソール部分。本底に革を使うものもありますが、こちらは特殊なウレタンを使っているため軽いんですね。きちんと耐久性についても検証された素材で、地面に触れる部分は滑りにくさに定評のある「Vibram社」のゴムソール。

アッパー部分は牛本革なので、革靴らしい重厚感がありつつ、見えないところを軽量化して歩きやすく。まさに「きっちり感」と「歩きやすさ」をいいとこどりした仕様です。

2万円以下とは思えない高品質。KUTSUNEの技術が詰まった革靴

つかい手からも、「この履き心地と価格、見合わないくらいです」という声が届いていますが、本当にその通りで、実にコストパフォーマンスに優れた靴だと思います。

「KUTSUNE」は、台東区に工房を持つ「東京靴研」という靴メーカーの自社ブランドで、他にもいくつかある自分達のブランドの靴作りのほか、婦人靴づくりに数多く携わっておられます。

お手入れはMARIACREMAで丁寧に

この品質の靴を百貨店で買おうと思うと1.5倍くらいのお値段になることは想像に難くないのですが、税込で2万円を切る価格を実現できるのはいわゆる「ファクトリーブランド」だから

スカートとの組み合わせがお気に入り。靴下選びも毎朝の楽しみ

1年履いて、いい感じに足にも馴染んできました。どんな服にも合わせやすく、これからも長く共に歩いてくれる靴になってくれそうです。

【選べる3サイズ】22.5~25cmのスタッフが履き比べました

サイズは、
1(22.0~22.5cm相当)
2(23.0~23.5cm相当)
3(24.0~24.5cm相当)
の3種類なのですが、普段履くサイズよりも「少し小さめ」を選ぶのが良さそうです。いろんな足のサイズのスタッフが試着をしてみましたので、サイズ選びの参考にしていただけますと幸いです。

普段22.5~23cmのMさんは「1」

1を履きました。少し大きいですが、靴紐を締めれば問題なく履けます。

普段23.0cmのOさんは「1」

1はちょっときつく、2はちょっと大きいという印象です。2は厚手の靴下を履けば履けるけど、普段は薄手の靴下やタイツを履くことが多いし、革が伸びて足に馴染んでくることを考えると、1を選びます。

普段23.5~24cmのSさんは「2」

2を履いて、ジャストサイズです。靴紐の調整で靴下は選ばず履けそうです。

普段24.5~25cmのHさんは「3」

甲高幅広で、普段24.5の靴を選ぶことが多いです。24.0~24.5cmとのことだったので小さいかなと思いましたが、靴下を履いた状態で、3がちょうど良いです。

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。