美しいモザイク柄が印象的なサブロウさんのガラスの器。
いつものお料理を盛るだけでよりおいしくみえ、ご飯の時間が楽しく華やかになります。
今回は、手の平におさまる豆皿サイズを特別に作っていただき、スタイルストアで先行販売いたします。
いずれもサブロウさんならではの絶妙な色柄。季節を問わず、1年中愛用したくなる器です。
今はガラスの街・富山でものづくりをしているサブロウさんですが、もともとは滋賀県の琵琶湖近くの出身。ドイツでワイン関係の仕事をしている時、ベルリンにあるガラスブロックで建てられた「カイザーヴェルヘルム教会」と出会います。青一面のステンドグラスに囲まれたその美しさと迫力に感銘を受けたことがきっかけで、帰国後ガラス作家を志し、富山にやってきました。
ガラス作家としてものづくりをしていくうちに、作風はアートからインテリア、そしてたくさんの方に出会うことができる暮らしの道具・器をつくるように。そして、昔からいつも身近にあった故郷の琵琶湖から「水の波紋」をモチーフとした器を作るようになりました。
透明感と奥深さをあわせ持ち、色合いはやさしく、厚みがあって頼もしい。愛着を持って使っていきたい器です。
ガラス作家になるきっかけとなった教会や、故郷の琵琶湖のイメージから生まれたモザイク柄。まるで水の波紋やステンドガラスのようで、自然のたおやかさや美しさに溢れた印象です。
通常ガラス作家さんは既成で作られた色を使う事多いのですが、サブロウさんは独自に色をブレンド。他にはない奥深くやさしい色あいは、サブロウさんならではの特徴です。
独自にブレンドした色部分には、焼くと色が赤から黒に変わるガラスの粉をプラス。この隠し味によりさりげない奥行きが生まれます。ガラスならではの透明感とのバランスが絶妙です。
一見繊細そうに見えますが、実は厚みがしっかりとあります。普段使いにぴったりな頼もしい器です。重ねて収納できる点もポイント。耐久性が必要なレストランでも重宝されています。
1976年滋賀県大津市生まれ。1996年からドイツにてワイン関係の仕事中に、ベルリンにあるガラスブロックで建てられた「カイザーヴェルヘルム教会」に感銘を受ける。2000年に帰国後、富山に移住し、翌年から富山ガラス造形研究所でガラスを学ぶ。卒業後はアート作品中心のイベントを企画・運営。その後アートからインテリア、2005年頃から工芸に興味を持ち器の製作に。現在は各地で個展・グループ展を精力的に行っている。本名は中田光彦。祖父・サブロウさん似な事が由来で、サブロウの名前で活動中。
ガラスの主成分の「けい砂」は地殻の60%を占めると言われています。地球の主成分と言っても過言ではなく、なんだかロマンを感じます。
ガラスは明治時代に近代化された製造方が大きく発展し、1970代から個人で製作する人が増えました。
他の素材と比べてまだまだ歴史の浅いガラスが、100年後にどのような形で日本に定着するのか、そしてそのためにどう貢献できるかを考えるとワクワクします。
ガラス作家として当初はアート作品やインテリアアイテムを製作していたサブロウさん。限られた人にしか見てもらない世界から、次第に暮らしの中でたくさんの人に寄り添って使ってもらえる器作りに取り組むようになりました。
吹きガラスが一般的な中、サブロウさんは窯を使った「KILN WORK」という技法で器を作っています。柄のモチーフは、小さい頃から身近だった琵琶湖の水の波紋。小さく透明な板ガラスをタイルのように並べ、その隙間に色ガラスの粉を敷きつめて焼き、1枚のガラスを作ります。さらにそれを器の原型となる素焼きの型に置き、再度焼いて器つくります。とても手間隙がかかっており、KILN WORKで作られた普段使いの器はとても少なく貴重です。