「ラリエット」ってご存知ですか?
ラリエットとは、留め具のない
一本のひも状のアクセサリーのこと。
髪に編み込んだり、ブレスレッドにしたりと
いろんな使い方ができますが、
基本的にはネックレスのように
首まわりを装うことが多いアイテムです。

形は長方形の「10×50」と正方形の「10×10」、色はシルバーとゴールドの計4種類。
今回ご紹介するのは、当店では
「collinette」シリーズでお馴染み、
NAGAE+(ナガエプリュス)のラリエット。
金属加工技術で名高い富山・高岡の地から
生まれたブランドの、技術力が光る一品です。
留め具がないから、できること
見慣れない形なので、上級者向けの
アイテムのように思われるかも
しれませんが、ネックレスと
同じようにお使いいただけます。
身に着ける時は首のまわりに
チェーンをくるっと巻いて、
トップのモチーフを一度くぐらせるだけ。
後ろ手に留める必要がないので、
さっと身に着けられます。

トップのモチーフの位置やずらし具合も微調整できます。
普通のネックレスに比べて何が
良いかというと、胸元の開き具合や
雰囲気にあわせて、身に着け方を
変えられるところ。
例えば、一重ぐるっと巻いてから
くぐらせるとチョーカーのような
イメージで、首元が華やかになります。
巻かずににくぐらせると、Y字の
ロングネックレスのような感じに。
胸元にVの形を作ることで、
縦長の印象を強調できるので
すらっとしたイメージに見せられます。
写真のモデルの場合は、一重させた形でも
少しゆとりがありますが、首の太さによっては
ちょっと苦しいかな、という場合も。
そういう時は無理せず、ロングネックレスの
ように身に着けたほうがかっこよく見えます。
(ちなみに、いろんなスタッフで
試してみましたが、ほとんどは
一重させての着用ができました。)

チェーンはとても線が細く、トップの
モチーフも至ってシンプルなので、
服を選びません。
きれいめ素材の服だけではなく、
意外と、綿や麻のカジュアルな
シャツとも相性が良いんですよね。
Tシャツ一枚で「ちょっとラフすぎるかな」
という時に大人の女性らしい華やかさを
プラスしてくれるので、シンプルな
お洋服をよく着る方は重宝する
アイテムになると思います。
錫の美しさと柔らかさを活かして
このシリーズに付けられた
「TIN BREATH」という名前は、
「錫(すず)の呼吸」という意味。
その名の通り、トップの部分は
錫で作られています。

表面はざらざらしたようなテクスチャーです。
片面は越前の手揉み和紙、もう片面は
イタリアの伝統的な水彩紙のテクスチャーを
写しとったんだそうです。
この細かな凹凸が、光を受けてキラッと輝き
華やかさを演出してくれます。
シルバーは錫の素材の輝きそのまま、
ゴールドは錫に24Kメッキが施されています。
特にゴールドは、24Kメッキを施す前に
一度銅メッキを施しているという
手間のかかりよう。
銅の赤色が下に敷かれることで、
より金色が美しく際立つんだそうです。
また、とても薄づくりなので
正方形の「10×10」は重さわずか約4g、
長方形の「10×50」でも約11gと、
身に着けていることを忘れる
くらいの軽さに仕上がりました。
ちなみに、やわらかい金属である錫を
これほどまでに薄く鋳造するのは、
とても高度な技術が必要です。
その繊細さゆえ、線の細い雰囲気で
上品に感じられるんですね。
お手入れとお取り扱いについて
素材の性質上、気を付けて
いただきたいのは「酸化」。
特に汗や皮脂に触れると黒ずみやすいため、
身に着けた後にはお手入れをおすすめします。
「シルバー」はシルバー用クロス、
「ゴールド」は柔らかい布で拭いて
いただき、なるべく空気に触れないよう
保管していただくと、長くご愛用いただけます。
また、留め具がないという性質上、
ネックレスよりも絡まりやすいので、
掛けて保管すると安心ですよ。

服を選ばず、着け心地も軽い、
デイリーに使えるラリエット。
つい手にとる一本になると思います。