POCKET PARCOに掲載されました。



PARCOさんのアプリ、POCKET PARCOにて、バレリーナでインスタグラマーとしても活躍されているChisatoさんが、フライパンの制作体験に来てくださったときの取材記事が掲載されています。
Chisatoさんの制作体験は、正直、ワークショップを始めて、一番の驚きでした。
ワークショップをしていると、だいたい最初に叩いてもらった感じで、この方はどのくらいできそうか、どの程度サポートが必要になりそうか、なんとなく分かります。
槌をあてる的確さや力加減、コツを掴む早さなど、何か作ることに携わっていたり、ある程度作る体験や経験がある方は、やはり飲み込みも早いのですが、Chisatoさんは、直接ものづくりにはそれほど携わってはいなさそうでしたのに、作るときの姿勢や動きや、フライパンの出来栄えが、始めてとは思えないほど見事だったのです。
いつもなら、要所要所で修正を行うのですが、そうした修正作業がほとんど必要なく、とてもバランス良く、丁寧に出来上がっていました。
テンポよく、程よい力加減で槌を打つリズム感や、バランス感覚、ものごとに取り組まれる姿勢や集中力など、幼い頃から鍛錬されてきたバレエによって培われた賜物なのかなと、感じ入りました。
私は普段、使ううえでも、作るうえでも、理にかなった良い道具が作れたら、と、ものの形や作り方を、よく考えています。
機能性に優れ、使いやすく、手の中に収まりやすく、使う人の体の延長線上に、一体となれるような道具。
素材の特性に従い、作りやすく、無理なく自然に、そこへと収まっていくような形。
より良い形や作り方に巡り会えると、使うとき、作るとき、そこにリズムが生まれてくるように感じます。
素材から道具、人を経て、何かが作り出されていく過程に、一体感が生まれると、よく言えば、無心になって、自然と無駄なく体が動き、より素早く、より効率的に、次々に形が出来上がっていく感覚になります。
同時にそういうとき、誤解を恐れずに言えば、素材や道具や、炎や様々なものが織りなす音やリズムに身を添わせるようにして、歌うように、踊るように、テンポよくキビキビと体が動いている感覚もします。
もしかしたら、私は、そこにあるものと一体になり、その流れに突き動かされるようにして作りだされるもののために、それに最適になるような形はどんなだろう、どんな作り方をすればいいだろうと、考えているのかもしれません。
何かを使い、何かを作り、暮らしていくことも、生きていくことも。
リズムを感じ、音楽を感じ、自分もあたかも楽器を奏でるように、歌うように、踊るように。
そんな瞬間瞬間を、積み重ねていければ、そこに、自分が探し、見つけたいものが、あるように思います。




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手の中に近ければ近いほど、鉄はあたたかい。

金子 恭史
つくり手
金子 恭史
かねこ やすふみ
プロフィール
主に鍛鉄の技法を用いて、鉄やステンレスを素材とし、家具やエクステリア、雑貨、道具、各種金物類を製作しております。

様々な暮らしの中で使われる道具は、作り手や使い手の方々との関わりの中で生まれてくるものだと思います。
様々なものを支え、繋ぐ役割も担う鉄という素材の魅力を活かし、様々な暮らしの中に息づき、溶け込む道具のあり方を、人と人との関わりの中で深めて行きたいと願っています。

使う人と共に時を重ね、そこにたくさんの思い出が込められるような、豊かな暮らしや心を形作る一助となりえるようなものづくりを志しています。
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