開発は、いつもビタースイート

日々、商品やサービス開発をしている。
自社案件であったり、外部からの依頼案件だったり、
大なり小なり、年間40?50アイテムは取り組んでいるのではないだろうか。

実は、これこそ、まくらのキタムラの最大の強みといえる。
気が付いたら、同じことをやれる枕メーカーは、ほとんどいなくなっていた。

20年前、下請け業100%の時代から、メーカーや小売りに「こんな商品はできないか」
原料メーカーから、「これを使って、何かできないか」「こんな人たちがいる、解決したい」
そんな依頼案件が数多く持ち込まれてきた。

それは、まるで大喜利のようだったが、常にそれに応えてきた自負がある。
工場が併設されているから、試作もすぐに取りかかり、どんどんカタチにしてきた。

さて、そんな中、どのくらいが日の目を浴びて、どのくらいが、没となるのか。
紹介する二つのニュースを聞けば、その難しさが、ひしひしと伝わってくる。
莫大な時間とコストをかけても、うまくいかないことがある。逆もまたしかりで。

畳めなかったエアリズム 全自動折り畳み機、事業解散へ


エアリズムという流行りの商品だけを畳むことができなかったために、
商品化されず、ここまでいってしまったという。

もしこれが本当だったとして、他社との協業、
出資を受けて開発を推進する難しさを露呈している。
事業規模や資本力の差も大きいだろう。
協業するパートナーのつもりが、気が付いたら金の卵を産めと言われているようなものだ。

「ひとまず発売すればいいのですが。。。」

この言葉の真意は、開発をする側として、本当に痛いほどよくわかる。
彼らの悔しさを思うと、他人事には思えない。

想いだけでは何ともならない。
それを実現するための資金、時間、ヒト、経験、あらゆる要素がかみ合ってカタチとなる。
歯ぎしりや地団太を、いつもしているものだ。
今、まさにこうなるはずではなかったことが、自社でも起こっている。。ヌグ

一方、スパイバーの方は、国家プロジェクトということが書かれていた。

「栄養成分表示」があしらわれた微生物由来のTシャツ

国の威信を背負って、失敗させられなかったのだろうか。
なぜ劣勢を盛り返して、市場へローンチできたのか、ぜひ検証してみたい。

ただ、両社の取り組みの明暗は何が要因かと考えても答えはない。
「運」という不確実で、玉虫色の要素もある。
「運」でしょう。そうとでも思っていないと。

クラウドファンディングが市民権を得て久しい。
そのメリット、デメリットはここで書かずともご存知かと思うが、
今のところ、我々が積極的に取り組んでいない理由としては、
低すぎる設定を大幅にクリアして騒いでいるエントリーが多くて距離を置いた。

光が強く当たれば当たるほど、その影も肥大していく。
きっととんでもない思いをしている人たちもたくさんいるだろう。

さて、このほど開発に10か月ほど要した枕が、アジアでお目見えになる。
コストは(しっかりと!)決められ、その中でいかに工夫して最高のものを生み出すか。
ステッチパターンによって、材料は増減するから、そこも計算に入れる。
使う素材で高さの感じ方が違う。
さらに資材の仕入れについても、あらゆる業者から厳選していく。



そうやって、これまでの経験をフルに活かした開発案件だった。
そして、これを製造の若手主任と作り上げられたことは大きな自信に繋がる。
これこそ、モノづくりの醍醐味だ。

その形状から、「バタフライ(Butterfly)」のコードネームで開発していたが、
この度、ビューティフライ(Beauty Fly)というネーミングに決まったと聞き、ざわついた。

売れそうじゃん!

よーし、東南アジアを美しく羽ばたけ!
手に取ってくれた人たちへ美と健康に繋がる「快眠」を届けよう!

大いに期待している。

まくらのキタムラ
北村圭介



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北村 圭介
つくり手
北村 圭介
きたむら けいすけ
プロフィール
1979年、名古屋生まれ 。大学在籍中にアメリカで語学留学。卒業後は家業である大正12年創業の寝具メーカーに入社。 開発と営業職を経て、2009年、代表取締役に就任。まくらをはじめとする寝具の企画・製造・販売を一貫して行い、「まくらのキタムラ」のブランディングを担う。
メイドインジャパンプロジェクト愛知支部代表
つくり手がつくるGuideBook 名古屋ガイドブック
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