千年の 杉や欅(けやき)や 滝の音

奈良県吉野地方は日本でも有数の杉、檜の産地ですが、

歴史上有名な幾多の悲劇の舞台として知られています。(古代では壬申の

乱、中世は後南朝の終焉、近世になると天誅組のほう起と全滅など)。

また都のあった奈良、京都に近く位置しながらも容易に人を寄せ付けない

険しい山岳であったことから、義経など身の危険を感じた人が再起の地とし

て選んだ場所でもあります。


坂利製麺所はそんな奈良県吉野郡東吉野村滝野の山の中で、

葛そうめん、葛うどん、国産小麦手延べ素麺の製造を行っていま

す。作っている麺はすべて手のかかる手延べ麺。山中だからこそ、きれいな

大高山脈の水と澄み渡る大気の中での製造が可能です。

ここは和歌山県に入ると紀ノ川、奈良県側では吉野川という大きな川の

最上流に位置し、上流には民家はもうないというところ。

きれいな水、澄み渡る空気の中で素麺を乾燥させています。


また、標高650mぐらいなので、気温も低く、長い間製造が可能です。

工房からすぐのところに樹齢千年を越えると言われる「千年杉」「欅(けや

き)」また信仰される方もいる「投石の滝(なげいしのたき)」などがあ

り、静かにたたずんでいます。
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坂口 利勝
つくり手
坂口 利勝
さかぐち としかつ
プロフィール
昭和59年にお素麺を作りはじめた母は「美味しい麺とは何か」をひたすらに追求してきました。一緒に仕事をするようになってやっと母がどれだけ頑張ってきたのか、知りました。平凡に見えるものに、大きな気持ちがこもっていることを教えてもらいました。この味を守ってこれからも頑張って行きます。