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おしゃれな座布団でインテリアの雰囲気を変える

2017年08月01日更新

注目を集めるおしゃれな座布団

座布団をインテリアのアクセントに

現代日本人のライフスタイルの中では、和室がない暮らしをしている方も増えてきています。そのため昔から使われてきた和のアイテムが年々減少しているとか。そんな中、クッションではなくあえて座布団を使い、インテリアのアクセントにするという人が増えてきています。今回は、現代人のライフスタイルの中に、座布団をうまく取り入れるアイデアをご紹介していきましょう。

座布団とクッションの違い

そもそも座布団とクッションの違いはどこにあるのでしょう。日本のものと西洋のものとの違いかというと、それだけではないようです。もともと座布団は名前の通り敷き布団を小さくしたような形をしています。座布団の誕生は江戸時代ごろと言われていますが、その当時から床や畳の上に座る際に足や腰を痛めないように使うほか、さまざまな用途がありました。

折りたたんで枕にもなる座布団

たとえば、お昼寝をする際などに座布団を半分に折って枕代わりにしたり、赤ちゃんを寝かせたりといった使われ方もあります。それに対してクッションの主な用途は背もたれ。クッションは、座布団に比べるとやわらかく弾力性がありますね。クッションはインテリアの飾りとして使われることも多く、カバーのデザインや装飾も座布団よりバラエティ豊かです。

上に座る座布団と背中にあてるクッション

こうして考えてみると、座布団とクッションの違いが見えてきますね。座布団はその上に座るためのもので、クッションは背中に当てるためのものという違いです。こうした用途の違いが、厚みや弾力性、カバーのデザインの違いにも表れているといえるでしょう。

さまざまな座布団の形とサイズ

主流は「銘仙判サイズ」

ところで座布団には様々なサイズや形があることをご存知ですか?最近の主流は「銘仙判(めいせんばん)サイズ」と呼ばれるもので、タテ59cm×ヨコ55cmの長方形です。”銘仙”は明治から昭和初期にかけて庶民の間で大人気だった安くて丈夫な絹織物の名前。座布団の生地にもにもよく使われていたことから座布団の名称になりました。

コンパクトスペースにもなじむ「小座布団」

ワンルームマンションなどコンパクトなスペースにもなじむ座布団として人気が高まっているのが「小座布団(こざぶとん)」。正方形が中心で、35cm角から55cm角までサイズはいろいろあります。中綿が少なめのものなどは椅子に敷いてもOK。クッションのように手軽に扱えると好評です。

伝統的な「八端判サイズ」

昔から使われてきた座布団といえば「八端判(はったんばん)サイズ」。こちらはタテ63cm×ヨコ59cmの長方形です。中綿もたっぷり詰まったものが多く、法事や来客用として常備されてきました。”八端”は、明治時代に人気となった男性用着物地「八端織」が由来です。

ほかにもいろいろな座布団が

代表的な3つの種類をご紹介しましたが、ほかにもいろいろな座布団があります。還暦のお祝いなどに贈られる大判の座布団「緞子判(どんすばん)」やお茶席で使われる「茶席判」のほかに、円形の座布団なども登場しています。

インテリアアイテムとして注目を集める座布団

ZENスタイルとともに座布団も取り入れて

海外では和風のインテリアが「ZENスタイル」と呼ばれ、ミニマルな生き方をしている方々にも好評です。低く暮らす、モノをフレキシブルに使うといった和の暮らしを取り入れる中で、座布団にも注目が集まっています。畳のお部屋が少なくなっている今、座布団は洋の空間にもなじむインテリアアイテムになってきています。

無地の座布団カバーは万能選手

洋風のインテリアに座布団を取り入れる場合、座布団カバーのデザイン選びは重要なポイント。無地のカバーは、どんなインテリアにもなじむ万能選手です。白いインテリアに白の無地でワントーンコーディネートにすると、北欧風やパリのアパルトマンの雰囲気に。アクセントとして赤や黒、グリーンなどのカバーにしてもすてきです。

ナチュラルな風合いの座布団カバー

草木染や藍染などの天然染料を使った座布団カバーも、洋風インテリアにおすすめです。染料だけでなく、木綿や麻といった生地素材も天然のものは木の床や木製のダイニングテーブルセットなどにもなじみますね。

モダンなインテリアになじむ座布団

銘仙判のツートンカラー

それではここから、スタイルストアで購入できる座布団をご紹介していきましょう。和風にも洋風にもなじむモダンなデザインを中心にまとめてみました。まずは、一般的な座布団サイズである「銘仙判 HF-B」。ブラウンとベージュのツートンカラーのデザインは、インテリアや季節に合わせて両面使うことができて便利です。

伝統色がおしゃれな円座布団

老舗座布団メーカー「Platz(プラッツ)」が手がける「まるざぶとん」は、直径45cmのジャストサイズ。う金×古代紫と草×金茶という伝統的な色の組み合わせが和モダンでおしゃれな雰囲気に。こちらの座布団もツートンカラーなので、気分に合わせてお好きな色を前面に出すことができます。

不思議な形の「おじゃみ座布団」

色づかいも新鮮!

最後にご紹介したいのは、八角形の形が特徴的な座布団です。こちらは、大正8年に京都で創業した老舗布団店「洛中高岡屋(らくちゅうたかおかや)」がリリースしている「おじゃみ座布団」。「おじゃみ」というのは京都の言葉で「お手玉」のことだそう。可愛らしいお手玉の形をそのまま座布団に仕立てています。

中綿は肌掛け布団1枚分!

布団店が手がける座布団だけあって、「おじゃみ座布団」には肌掛け布団1枚分の中綿がぎゅっと詰められています。そのためしっかりとした厚みがあり、気持よく腰を下ろすことができます。フローリングで使っても、お尻が痛くなることはありません。

クッションとしての使い方も

直径40cmの「おじゃみ座布団」は、クッションとしての役割も果たしてくれます。ソファに並べておくだけでも、おしゃれな雰囲気に。「鳥の子」と呼ばれるオフホワイトの生地と組み合わせる色のバリエーションも豊富。それぞれ、紙屋紙(グレー)、菜の花色(イエロー)、勿忘草(ブルー)、裏葉色(グリーン)、京鹿子(レッド)といったすてきな名前がつけられています。

ジャガード織りタイプも

光沢のあるジャガード織りの生地が使われた「おじゃみ座布団」もあります。直径40cmのMサイズと直径43cmのLサイズがあるので、サイズ違いで並べてもかわいいですね。

フランスのインテリアファブリックで

さらに、「洛中高岡屋」ではフランス発のインテリアファブリックメーカー「CASAMANCE(カサマンス)」の生地を使ったポップな「CASAMANCE おじゃみ」もリリースしています。子ども部屋にも似合いそうな可愛いデザインは、インテリアのアクセントにもおすすめです。

暮らしの中におしゃれな座布団を取り入れよう

座布団のいろいろなサイズや形をまとめてご紹介しました。和の暮らしの中で受け継がれてきた座布団は、現代のライフスタイルにもなじむフレキシブルな使い方が魅力的。床に座る際に足腰を傷めないために、あるいはソファの背もたれや椅子のクッションとしても座布団は活躍します。おしゃれなカバーの座布団を、生活に中に取り入れてみませんか。

このコラムを書いた人

インテリアをはじめ、雑貨やファッション、アートなど美しいものが大好きです。夫と二人の息子、犬と猫と一緒に暮らしています。

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