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新年のご挨拶と桜の木のへら、そして職人の話

2017年01月01日更新

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okubo

新年あけましておめでとうございます。
皆さま、健やかに新しい年をお迎え
でしょうか?

東京は、晴れ渡った青空がまぶしい、
気持ちの良い元日となりました。
今年もよろしくお願い致します。

2016年も新年のコラムは、年末に発表
する「年間ランキング」に並ぶ商品を
見ながら書いたことを思い出します。

今年、ご紹介したいなと思ったのは、
4位にランクインした「桜の木のへら」を
作る、大久保ハウス木工舎の大久保さん。
スタイルストアをよく見てくださっている
お客さまには、もうお馴染みの商品
かもしれませんが、このへらと大久保さん
との話を、新年のコラムとして書いて
みたいと思います。

seisaku

桜の木のへらが数百本単位で売れるということ

大久保さんと最初に出会ったのは、
2015年の長野県松本出張でのこと。
市内のイベント会場で、削りの実演をして
いた大久保さんから、ジャムスプーン
購入したのがきっかけでした。

大久保さんとの付き合いがなければ、
「木を削る」という製法を意識することは
なかったかもしれません。

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へらもジャムスプーンも、スタートはここから。

鉋(かんな)を使い、ひたすら削り、
木が道具に生まれ変わる。
大久保さんのへらは、正真正銘
彼自身がひとつひとつ手で削り、
作られたものです。

kidori

そんな「手から生まれるへら」が、
当店の年間ランキングの4位に入ると
いうことは、やはり量産品がランクイン
するのとは違った重みがあると思います。

もちろん、それは優劣ではありません。

ただ、私がぜひお客さまにご紹介したい
と思ったのは、大久保さんが自分の
へらを愛用する人、欲しいと求めて
くれる人への敬意をもって、ひたすら
木を削った時間のこと。

なるべく多くの人が買えるように、
全国の人に届けられるように、手仕事
であれど、いかに質・量ともに安定して
商品を作ることができるか、に挑戦し、
やりきった一年だったろうと思います。

ランキングの数字を見て、率直に
そう思いました。

zurari

桜の木のへらは大久保さんの看板商品になった。右の道具が鉋。

「桜の木のへら」は、つかい手の声と共に進化する

もう一つ、印象的だったエピソードが
あります。商品ページの写真を見て、
大久保さんが「今見ると、去年(2015)
作ったへらだなーって顔してる」と
言いました。

1

大久保さん以外の人は気付かない
レベルですが、大久保さんは、
お客さまの声を受けて、桜の木のへら
を少しずつ改良しています。

「女性のお客さまで数名、『自分の手に
合わない気がする』『ちょっとゴツイかも』
というお声を頂きました。すべての人に
納得してもらう使い心地は難しいかも
しれませんが、手の華奢な女性の方でも
持ちやすいラインにするべく、小さな
試行錯誤は今も続いています」
(大久保さん)

2

つかい手の声を励みに、時に制作の
ヒントにし、「数をこなすことで見えて
くるものがある」と、丁寧に削り仕事に
向き合った2016年の大久保さん。

スタイルストアからつかい手の元へ、
多くのへらが旅立ったことで、道具が
愛され、つくり手へ感想が届き、それを
受けて作品がつかい手に寄り添った
進化を遂げる。こんな「ものづくりの輪」
のような循環が生まれたとき、私は
もっとも店の意義を嬉しく実感できる
のです。

つくり手とつかい手をつなぐことで、
2017年もこんな「輪」を一つでも多く
作っていけたら、と気持ちを新たにして
おります。

本年もどうぞよろしくお願いします。

著者

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。

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