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第四回 自力で着物を着てみる 前編

2016年11月09日更新

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身近にいる着物を着れらる方々に
どうやって着物のお勉強をしたか聞いたところ、
半数は「独学」という答えだったんですよね。

着付け教室に毎週通い詰め、
厳しい先生の稽古を受けて・・・
というイメージだったので、
独学で着られるようになる人が意外と多い
という事実に、少々驚きました。

じゃあわたしもとりあえず一回
着てみようじゃないか、と
着付けの手順が写真付きで掲載されている
初心者向けの教則本を購入。
本とにらめっこしながらの初着付けです。

下着層

着付けの流れをざっくりまとめると

1. 汗をとるための「下着層(肌襦袢)」
2. ちら見せするインナー的な「長襦袢」
3. 要の「長着」
4. 「帯」を締めて完成!
といった感じ。

ということで、まずは「1.下着層」。

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最終的に見えない部分、という
安心感もありますが、
特に困ることもなく着られました。

ただ、迷ったのは「補正」。
美しく着るために、タオルを巻いて
身体を寸胴にするのですが、
実際やってみると腰まわりが
タオルだらけでなんだか苦しい・・・

そんなに巻くの?と不安になり、
とりあえず気休め程度に一枚だけ
巻くことに。

長襦袢層

次に長襦袢。このあたりから
雲行きが怪しくなりはじめます・・・

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美しい着姿になるためには
こぶし一つ分、衿元を引っ張る
「衣紋抜き」が必須なのですが、
前をあわせたり、紐を結んだりしていると
抜いたはずの衿元が、気付けば
元通りに・・・!

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しかも、背中がシワだらけ。
余分なシワは脇に寄せるそうですが、
寄せても全然きれいにならず・・・

まあ初回だからしょうがない、と割り切って
とりあえず先へ進むことにしました。

着物層

そしていよいよ長着。なのですが、

袖を腰紐で挟み込んだり、
動く度にあわせた箇所がずれたり、
ひとつ手順を進めれば、
ひとつ前の箇所がおかしくなるわで
もうてんやわんやの大混乱。

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シワだらけだし全然美しくないけれど、
ようやく着れた!と思いきや・・・

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なんと前あわせが逆・・・!!!

着付け本の写真を必死で見ながら着ていたら、
写真が左右逆なのを直さずに
そのまま着ちゃったんですよね・・・
ああ、本当に恥ずかしいし情けない・・・

せっせと着た着物を泣く泣く解き、
再度挑戦。

が、やっぱりいろいろおかしい。

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見えちゃいけない肌襦袢が
横から見ると覗いてしまっているし、

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このたるみは一体どうしたらいいんだろう・・・?
どうやっても教則本の写真と
同じようにならない・・・

帯がまだ締めれていないのに、
既に着始めてから1時間半が経過。
10月の涼しい日なのに汗だくで、
早く着終えたい一心なのでした。

次回、後編につづく

絵:chihiro kawata

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着物の季刊誌「七緒」のウェブショップ、
こまものや七緒」の運営もしています。

金具が一切ついていない
下から履くブラジャー」なんてものもあって、
とても着心地がよさそう・・・!

このコラムを書いた人

畠田 有香

スタイルストア バイヤー

畠田 有香

ショッピングユニットでバイヤーをしています。その商品のどこが良いのか、なぜ良いのかを、わかりやすくみなさまにお届けしたいと思っています。

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