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インタビュー

アトリエ・フォークの収納に学ぶ、沢山のモノたちとすっきり快適に暮らすコツ

2017年01月18日更新

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パン講師であるスパロウ圭子さんと
切り絵作家のYUYAさんご夫妻が
暮らす「アトリエ・フォーク」。

扉を開けるとまず目に入るのは、
壁一面にずらりと並ぶYUYAさんの
作品とおふたりが買い集めた器や
民芸品たちです。

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第一回となるこちらの記事では、
収納方法にフォーカス。「持たない
暮らし」や「シンプルライフ」ではなく、
自分達が大好きな、たくさんのもの
に囲まれて、すっきり暮らすための
ヒントを教えていただきました。

引越しの荷物はダンボール200個分

1階の器、3階のギャラリーに飾られた
民芸品、そしてCDや古い書籍。
お二人が大切にするこれらのもの
だけで、引越し時の荷物はダンボール
が200個になったそうです!

その中で、大切な民芸品や器について
は、割れたり壊れたりしないようにと
引越し業者でなく自分たちの手で
運んだというから驚きです。

圭子さんはすべて「この子」と呼び、
家族のようにかわいがっているので、
もはや「もの」という言葉で表現する
のは申し訳なくなってくるよう・・・。

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取材スタッフを釘付けにした猿のオブジェ。ふたりと暮らしているかのようにナチュラルにその場に馴染んでいました。

新居では、そのダンボールはほぼ
すべて開封。つまり、箱に入ったまま
というものはないんですね。すべての
ものが、ちゃんと居場所をもって、
ふたりの暮らしを彩っています。

アトリエ・フォークは、友人の建築家に
依頼し、一軒家をリノベーション。
自分達のスタイルに合わせた空間作り
が行き届いており、収納物が多めでも、
それらをスッキリと収める工夫が
随所に見られます。

「こちらは以前のマンションより狭いので、
限られた空間を最大限いかすように
細かなところに色々な工夫を施して
います」(YUYAさん)

実は、YUYAさんは以前、建築設計の
仕事をしていたこともあるため、
家づくりに関してはプロ。
プロの知恵がどんなふうに活かされて
いるのか、ますます気になるところです。

「器は使わなかったらかわいそう」―取り出しやすく、見せる収納

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圭子さんの身長に合わせて、下の段は奥行きを浅めに、上段は深めに。取り出しやすさと収納量アップを両立させる工夫が光る。

アトリエ・フォーク1階の
ダイニングキッチンの壁に
天井まで並んでいる多くの器は、
日本全国の窯元を訪ね、
ふたりが少しずつ買い集めたもの。

器それぞれに
「これは鳥取の〇〇さんの作品で・・・」
と、どこの誰がつくった器なのかという
プロフィールがあるだけでなく、
ふたりがその器を見つけたときのこと、
実際に食卓で使った思い出を
たたえています。

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パン教室を行うアトリエのオーブンや冷蔵庫は業務用。ステンレスで統一されて無駄のない機能的なキッチン。

「使うのがもったいなくなってしまいませんか?」

そんな疑問を圭子さんに投げかけた
ところ、「使われるためにつくられた
のだから、使わなかったらかわいそう
でしょう。器はいつか割れたり欠けたり
して、使っていれば、朽ちていくもの。
そうなったらそれで良し、です」
と、にっこり。

だから、器はすべてしまい込まれては
おらず、いつでも手に取れる場所に
見やすく並んでいます。

使う頻度の高いものは取り出しやすい
場所に、そうでないものは、高いところや
奥に。日々の暮らしの中で自然と
定位置が定まりました。

あえて収納のコツがあるとしたら、
お客さま用の大皿はキッチンの背面に
つくった壁面収納に並べること。

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ギャラリーと収納を兼ね揃えた壁面収納。シェルフの段の高さは自由に変えられます。

大皿は、日常使いの器ほど頻繁には
使わないし、特徴のあるフォルムのもの
が多く、見た目にも華やか。

ダイニングテーブルに座ったゲストから
よく見える場所ということもあり、
「見せる収納」としてインテリアのアクセント
になるほか、会話のきっかけになったりも
するそうです。

食事をしながらよく見える場所に
お気に入りの器が並んでいる様子は、
ふたりにとってとても幸せな風景です。

そんな話をしていたところ、YUYAさんが
「そういえばあの中にも器が・・・」と
キッチンの扉を開けてくれました。

そこは、圭子さんお気に入りの
エッグベーカーやグラスなど、そこまで
使用頻度の高くない食器(夏用の器等)
が並ぶ食器棚でした。

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我々スタッフは、ここが収納だとは
まったく気付きませんでした。
その理由は、この扉には「取っ手」が
つけられていないから、だったよう。

「こちらは玄関から入ったときに
目線が行く目立つ場所です。
取っ手が見えないと、天然木の壁の
ような印象になり、空間に馴染みます。
それで、知り合いの木工作家さんに
取っ手をつけない扉つきシェルフを
オーダーしました」(YUYAさん)。

本棚は、設置する位置やDIYで工夫を凝らす

古本屋めぐりも大好きなYUYAさんと
圭子さん。アトリエ・フォークには、
古い書籍もたくさんあります。

リラックスタイムに眺めて楽しむほか、
YUYAさんの作品や圭子さんの
レシピのアイデアソースとなる、
お仕事のツールでもあります。

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器と同じく、1冊1冊に思い入れたっぷり。
「そうはいっても、本だけは引越し時に
かなり処分したんですよ」
とは言うものの、どうしても手元に
置きたい本はやはり数多く残ったそう。

まずは2階のアトリエ兼オフィス。
天井に近い部分の壁が、すべて本の
ための収納スペースに。
高い位置に収納を設けることで、
床に本棚を置く分のスペースを
あけることができます。

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そして3階には、
さらにたくさんの本、本、本…!

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ふたりが夢中で買い集めた「カラーブックス」。サイズが揃っているのでまとめて木箱に入れ、クロスをかけています。

サイズが揃わない本は、YUYAさんが
DIYした本棚に。
キャスターをつけて可動式にし、
奥の本を取り出したいときも、片手で
さっと動かせるようなつくりにしました。

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この本棚が6台並んでいました。材料は近所のホームセンターで調達したそう。

本棚の横には、階段の手すりを兼ねた
ぴったりCDサイズの棚が。

音楽はYUYAさんの趣味でもあり、
所蔵するCDの枚数はDJ並み!
大量のCDも、きちんと居場所を設けた
ことで、すっきり収まっていました。

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でも、ちょっとだけ溢れているのはご愛敬(笑)

民芸品が並ぶ棚のこだわりは、白い壁

3階のギャラリーで目を引くのは、
ふたりの「家族」でもある民芸玩具たち。

日本だけでなく、海外からやってきた
フォークトイもいるそうです。

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雰囲気の近い民芸品を並べているのは「仲間は近くにいたほうがいいから」という愛情からだそうです。

これだけの数の民芸品が並ぶさまは、
圧巻。並べ方にもこだわりがありそう
ですが、YUYAさんいわく、

「そんなに考えてはいないんです・・・。
結果的に、コーナーごとに世界観が
統一された感じになっているので、
それがすっきり見えるコツなのかも
しれません」とのこと。

「郷土玩具はカラフルなものが多い
から、それぞれがよく見えるように
棚の壁は白にしてもらいました。
それだけは、こだわりましたね」
(YUYAさん)

お気に入りの民芸品をよりよく
見せるためのこだわりが、すっきり
見せることにも一役かっているようです。

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圭子さんがこよなく愛する「おきん女」(左から2つ目)。芸術品ではない「かっこつけない様」に惹かれるのだそう。

小さな人形やオブジェを飾っていると、
いつの間にかホコリを被ってしまいがち。
「お掃除は大変ではないのですか」と
伺うと、

「掃除を気にしてしまいこんでしまうと、
せっかく気に入って我が家へ来て
くれた民芸品がかわいそう」と、圭子さん。

「アンティークの民芸品とはいえ、もともと
日々の暮らしの中で楽しむものです。
壊れてしまったら、そういう運命だった
ということ」と、ここでもあっけらかんと
した圭子さん節で話してくれました。

「かわいくてたまらない」とふたりが
すべての民芸品を大切にしている
様子を目の当たりにしたからでしょう
か、並んでいる子達が、どれもとても
幸せそうに見えました。

すべてがお気に入りだから、ご機嫌な暮らしができる

「好きなものが自然と集まって
こうなったので、私たちはコレクター
というわけではありません」とお2人が
話すように、器も、本も、民芸品も、
すべてのものはふたりにとって
飾りではなく、暮らしの中で愛で、
使う「普段のもの」。

「我が家に置いてあるものは、安かった
からとか、あのブランドだからとか、
などの理由ではなく、本当に自分達が
気に入ったものです」

圭子さんの、その迷いのない言葉に、
自分達がご機嫌に暮らすための、
モノとの付き合い方、置き方、しまい方、
様々なヒントが凝縮されているように
感じました。

スパロウ圭子さん、YUYAさんご夫妻の
「暮らしぶり」、第2回へと続きます。


あの人の暮らしぶり
アトリエ・フォーク スパロウ圭子さん・
切り絵作家 YUYAさんご夫妻編

【第1回】
アトリエ・フォークの収納に学ぶ、
沢山のモノたちとすっきり快適に暮らすコツ

著者

小林 博子

女性向けのウェブサイトや生活情報誌で、暮らし全般の記事を執筆。妊娠・出産情報サイト「ニンプス」」編集長、AllAbout「マタニティ・育児用品」ガイドも務めています。暮らしを楽しくする、いいもの・かわいいものが大好きです。プライベートでは2児の母。

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