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新年のご挨拶と、あるスツールの裏話を

2016年01月01日更新

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皆さま、明けましておめでとうございます。
健やかに新年をお迎えでしょうか?

旧年中は、多くの方にお買物をして頂き、
代官山店にも足を運んで頂いた方、
レビューやご要望を寄せてくださった方、
皆さまに大変お世話になりました。
スタイルストアは10周年を、代官山店は
1周年を迎えることができ、2015年は
私たちにとっても節目となる大切な年
でした。

今日は新年最初のコラムで、今まで
なかなかお伝えする機会のなかった
ある商品の裏話を書こうと思います。
少々長くなりますが、お付き合いください。

タモ無垢材のスツールが入荷待ちの理由

2015年の年間ランキング第6位に
ランクインしたタモ無垢材のスツール
静岡の岳南木工さんの製品です。

K1DX3249

この椅子は2008年から販売している
ロングセラーなのですが、今「入荷待ち」
となっていますね。在庫がないのです。

その代わりに皆さんにご紹介したいのが
同じスツールの「ナチュラルバージョン」。
こちらは在庫があります。

AH073-40-0000-A118_03

ちなみに「クリア」と「ナチュラル」は、
形も仕様も樹種も同じタモの無垢材。
一体何が違うのか?というと、同じ木の
「どこから取った部位を使ったか」が
違うという、微妙?と思える違い。
しかしここにつくり手の苦悩あり。
「木目」がだいぶ違うのです。
下の写真でも、スツールの側面、
ナチュラルは色の濃淡にもかなり
差があることお分かり頂けるでしょう。

K1DX3240

で、1本の木のある場所からとった
材で作ったら「クリア」として販売している
木目のきれいなスツールができる
ということは、それを作れば作るだけ、
ほぼ同数のナチュラルバージョン
できるということになりますね。

(「ほぼ同数」と言っても、割合的には
木目のワイルドな部位の方が多い
ので、実際はナチュラルのほうが多く
できるケースがほとんどです)

K1DX3472

なので、つくり手としては、材料を無駄に
しないためにも、「クリア」と「ナチュラル」は
できれば同じように売れていくのが理想、
というところなのです。
そんなわけで「ナチュラル」は木目が
ワイルドな分900円ほどお値段がお安く
なっています。

「木目には個体差があります」という
注意書きを添えて、一アイテムとして
扱う方が、作るほうも売るほうも
シンプルでやりやすい、これ本音です。
しかし、今敢えてこの2バージョンを
並行してお取扱いしているのは、
岳南木工さんのある想いがあってのこと。

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このスツール、丸8年販売してきて、
返品交換のご希望を承ったことが
一度もないのです。これは木製品を
通販で売るなかで奇跡に近いこと。

スタイルストアのお客さまに感謝し、
敬意を表すると共に、ここ数年で
スツールを買い足してくれる
お客さまが出てきたこともあって、
「昔と同じものを揃えたい」という
方々のために、木目のきれいなもの
を買える状態にしておきたいのです、
と彼らからの申し出がありました。

140730_KTWO_0007

この並走状態はこの秋からスタート
したのですが、やはり今のところ、
クリア」が売れていきます。
その陰で「ナチュラル」というバージョン
が存在しているのには、こんな理由が
あることを、皆さんにお知らせできれば
と思いました。

この木目問題も、同じ商品を10年近く
お取扱いできたからこそ直面した
事態であって、そう思うと感慨深くも
あるんですよね。

先日ご紹介したバロックパールの
星座ネックレスもそうなのですが、
我々日本人は、均一に整ったものを
ヨシとする傾向が強く、作る側もその
基準を丁寧に守ってきたことで、
せっかくの素材が「もったいない」
状態に置かれていることがあります。
2016年は、そんな「もったいない」を
解決する一助になるような商品企画も
一つテーマとしていきたいな、と思う
年頭なのでした。

ちょっとまじめ&重めになりましたが、
本年もどうぞよろしくお願いします。

著者

柳沼 周子

大手小売業で服飾雑貨のバイイング、新規ブランド開発を行う。その後活動の場をインターネットに移し、2006年にスタイルストアへ参加。 得意ジャンルは服飾雑貨、最近は地方の名品発掘がおもしろくて仕方がない。モノの背景を知ってこそ見える、真のお買い得品をセレクトする、これが信念です。

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