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ベル・タテワキ 代表取締役 帯刀計人さん

「日本にもアメリカのブランドに負けないワークブーツがあることを証明したい」

ワークブーツといえばアメリカが本場だが、実は日本にも知られざる専門メーカーがある。「ベル・タテワキ」は台東区東浅草で1960年に創業。「バイク乗りの、バイク乗りによる、バイク乗りのためのブーツ」を親子二代で生産し続けている。男性のバイク乗りだけではなく、ジャストフィットのワークブーツを履きたい女性からも支持されている。

プロのバイクレーサーと本格派のブーツ作りに挑む

帯刀計人(たてわきかずと)さん(53歳)は、
ベル・タテワキの二代目社長。
創業当時、4人の職人が父の会社に住み込みで働いていて、
そのうちのひとりがオートバイ好きだったという。

当時のオートバイブーツは、ほとんどが輸入品。
国内で作ったら需要があるのではという話になった。
革のパーツの裁断や縫製も手掛けていた同社は
カスタムメイドを繰り返すうちに、職人の技術力もつけていく。

「プロのオートバイレーサーがうちの会社を訪ねてきて、
レース用のブーツを一緒に開発することになったんです。
最初は、試行錯誤で何度も作り直しました」

台東区の自社工場で、革を裁断するプレス機をあつかう創業者の帯刀利信さん。82歳となったいまも現役だ。

オートバイブーツには、とにかく頑丈さが求められる。
バイクで転倒した場合を考えた丈夫さ、
エンジンに当たるくるぶしやすねの部分を守る保護パッド、
そして足首を守ってくれる丈と操作性が必要だ。

プロのレーサーも納得する比較的軽くて足入れがしやすいブーツは、
全国へとうわさが広がり、ベル・タテワキの知名度は高まっていった。

「国産のオールレザーであることにこだわっています。
つま先部分には備長炭繊維を使っているため、
冬は足冷えせず、夏はさらっとしているのも特徴です」

ベル・タテワキは順調に生産数を伸ばしていくが、
もともと大きな市場ではないのに
海外生産の安価な製品が出回るようになり、苦戦を強いられた。

転機を迎えたのは、2000年ごろ。
帯刀さんが趣味としてハーレー・ダヴィッドソンに
乗るようになったことがきっかけだった。

OEM(相手方ブランド生産)で依頼されるオートバイブーツと、
実際にハーレーに乗っている人たちのファッションは違う。
そこで、レーサー向けのオートバイブーツだけでなく、
タウン系でもツーリングでも履けるブーツも生産するようになった。

「一番いいものを使って、自分が履きたい1足を作る。
自社のオリジナル製品を作る仕事は、楽しいんです」

自社オリジナル製品はセミオーダーが多いため、帯刀社長が自ら制作を手がけることも少なくない。

自社オリジナルの靴は口コミだけで全国から注文が集まる

学生時代はバイクで日本一周したこともある帯刀さん。
家業を継ぐために大学では経営学を学び、
卒業と同時にベル・タテワキに入社した。

靴の専門学校にも通ったが、
オートバイブーツは独特なパーツの組み合わせや
丈夫にするための特別な工程があるため、
必要な技術はすべて職人から学んだという。

自社のオリジナル製品(BTシリーズ)の開発を続け、現在は7タイプが存在する。
今回販売するワークブーツは、そのうちのひとつをショート丈に変更し、
これまでのオートバイブーツ作りのノウハウを生かしつつも、
より履きやすく仕上げたものだ。

「タウン系をイメージして作ったワークブーツです。
バイクブーツの丈夫さはそのままに、なめすときに革の中にフッ素を入れた
防水の革を使っています。表面だけ防水スプレーを吹いたものと違って、
縫い目から雨が多少入ってきたとしても、革自体には染み込まない。
汚れにくいですしね」

台東区周辺は靴メーカーはたくさんあるが、本格的なワークブーツを製造できるところは限られている。

地場産業の工場というと、
ところ狭しと機械や材が置かれている印象があるが、
帯刀さんの工房内には、ハーレー・ダヴィットソンが2台。
自身も、自社のオリジナル製品であるブーツを履きこなす。

「バカ売れはしないですけど、履きやすいし丈夫だと評判で
買った人が、今度は10年後に修理に来てくれるんです。
ソール交換や多少痛んでいるところのパーツを交換すると、
また10年使います、とよろんでくれるのはうれしいですね」

帯刀さんがオリジナル製品を作り始めて13年。
熟練した製甲職人が1足ずつていねいに縫い上げて作るブーツは、
足にぴったりとなじみ、修理を重ね、やがて一生ものとなる。
なるほど、ベル・タテワキは、不動のブランドである。

※ベル・タテワキでは女性用のワークブーツのセミオーダーも受け付けています。
 デザインやカラー選択はもちろん、足型も採寸し、ジャストフィットの靴を注文できます。
 くわしくは同社のホームページで。

取材・文/増村江利子、撮影/吉崎貴幸
帯刀計人

[Profile]帯刀計人 たてわき・かずと

1961年東京都生まれ。大学卒業後、1983年にベル・タテワキに入社。以後、OEMのオートバイブーツの企画・営業に従事。2000年に自社オリジナルのバイクブーツ、ワークブーツの直販を開始。2003年に代表取締役に就任。休日は愛車のハーレー・ダヴィットソンに乗り、80kmをこえるツーリングに出掛けることもある。

メッセージ

「ベル・タテワキ」は、浅草で40年以上、オートバイブーツ専門に作り続けてきたメーカーです。国産にこだわり、経験豊富な熟練した職人が1足ずつていねいに縫い上げたブーツの質の高さを、ぜひ手に取って履いて、実感してください。ソール交換などのアフターサービスも充実しておりますので、安心して末永くご愛用ください。

[Brand]ベル・タテワキ

バイクブーツ専門メーカーの持ち味を生かしたワークシューズブランド。日本人の足に合った木型を使い、OEMメーカーの強みを生かした、コストパフォーマンスの高い自社オリジナル製品を展開している。ブランド名はあえてつけず、社名をそのまま使っている。

[Products]PickUpアイテム

 オートバイブーツ専門メーカー「ベル・タテワキ」が作る、当店限定のワークブーツです。
 別注モデルのベースになったのは、ベル・タテワキのオリジナルブーツ(BTシリーズ03)のショート丈タイプ。カラーはチョコとブラックの2色をご用意しました。雨やエンジンの熱から足を守るため過酷な環境でも耐えられるタフさが必要なオートバイブーツのノウハウを生かして作られた、完成度の高いワークブーツは、一生もののブーツを探している人に、ぜひおすすめしたい一足です。
 革の厚みは2.2mmと厚めですが、革が柔らかいのでなじみやすく、コシを出すために裏にも革を張っているので色落ちもしません。
 ボトムスのすそに引っかからないようにすべてをハトメに。ソールはクッション性が高く、歩きやすいビブラム社ホワイトフラットソールで、ソールの張り替えはもちろんのこと、修理にも対応してくれます。
 レザーは、バイクブーツにもよく使われている、はっ水性のある牛革を使用。表面にはっ水加工を施すのではなく、革をなめすときにフッ素成分を染み込ませてあるので、はっ水効果が長続きします。

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