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Rocha - 物語をとりだし、持ちあるく -

空に浮かぶ手のひらサイズの空想上の王国、ロチャ王国。
動力は白鳥、女王を中心とする立憲君主制。夏は森へシダ採集、冬は星空へ砂糖狩り。
Rochaは、そんな王国をテーマにした、シニカルな可愛さが魅力の紙モノやアクセサリーなどを展開している雑貨ブランドです。
「物語を、とりだし、持ちあるく」。まさに、そんな言葉がぴったりのアイテム達がそこにありました。

Rocha/星座ブローチ

Rocha/星座ブローチ

Rocha王国の物語から生まれた星座のブローチ。
「夜空に輝く星たちと同じように」と、ブローチに使われているシルバーの玉、パールは大きさも色も形も様々です。

【インタビュー】作品づくりの根底に流れるRocha王国の物語

素敵な物づくりをするアーティストとの出会いがありました。女性2人組のユニットRocha(ロチャ)です。通常、商品をご紹介する際は、撮影をしてコラムをかくというのが毎度の流れなのですが、Rochaというブランドの面白さを言葉に直す作業は、実はとても時間のかかるものでした。

というのはRochaのメンバー、シルバースミス(シルバー加工を手掛ける職人)の豊川さん、イラストレーター進士さんのお2人が生み出す作品のルーツが奥深く、ある意味とてもマニアックな知識からなるものだったからです。

ブランドの根底にあるRocha王国のストーリーとは。そして多才なアーティスト2人の出会いからブランドの立ち上げに至るまで。そしてこれからをご紹介します。

作品づくりの根底に流れるRocha王国の物語

お二人の手がける商品はすべてRocha王国という架空の国で巻き起こる様々な物語から生まれます。
Rocha(ロチャ)という架空の王国。そこには嘘のような本当のような不思議な世界が描かれています。

Rocha王国のストーリー

当店で販売している星座のブローチの根底にあるのは、こちらの物語です。

細かい設定と、シュールなストーリー。
決してハッピーエンドなお話しだけではないところが妙にリアルで、思わず惹きつけられるのです。

ストーリーを作り、描いている進士さんとは?

Rocha王国のストーリーを作って、描いているのがイラストレーターの進士さん。
彼女のストーリーメイキング力はどこで培われたのでしょうか。

幼い頃から様々な国で生活することが多かったという進士さん。

進士:イギリスには様々な国の人が、それぞれの文化を保ったまま暮らしていることが日常=普通で、ここなら外国人としてそのままの自分で生活していけるんじゃないかと思って留学を決めました。美術大学で学ぶ中で、民俗学や、比較文化学、社会学に興味をもち、制作のエッセンスやコンセプトに取り入れるようになったんです。

たしかにアトリエには、様々な資料や写真集がずらりと並んでいました。そこから学んだことを自分の中に取り入れて再構築して、アウトプットするという作業を繰り返し、Rocha王国の世界を作り上げているんですね。

進士さんがみせてくれたある写真集には、まだまだカメラが珍しいとされた時代に生きる人々の姿がありました。

進士:たとえばこれ。昔の楽譜売りなんですが、この男性は自分で歌を歌って楽譜を売っているんです。こういった心を揺さぶられるものは、Rocha王国の住民や巻き起こるストーリーとなって登場させています。

そんな進士さんの描くイラストはとても個性的。高校卒業後にイギリスの美大で美術を学んだ彼女。日本だと、美術系の大学に入るためには、テクニックを身に着けるための予備校に入るのが通常ですが、ロンドンの美大入試では、テクニックよりも創作に至る思考プロセスが重要視されます。彼女のイラストに独特で他には無い雰囲気が漂っているのは、こういった理由なんですね。

物語を切り取り、かたちにしている豊川さんとは?

シルバースミスの豊川さんの経歴もとても興味深いものでした。
ジュエリーの制作を学びたくて留学したイギリス。でも大学入学前にアプライドアートに出会います。

豊川:材料も自由。機能よりも美しさを重視するという、このアート的なプロダクトの制作に惹かれて大学3年間はどっぷりその勉強に費やしたんです。」

でも、「シルバースミスがやりたいんだ」という本来の目的を忘れなかった彼女は、現地の工房でシルバー彫金を2年間学びます。その後、ロイヤルカレッジオブアート(英国王立大学院)で2年間シルバースミスを学んだのち帰国。多様な創作環境で積み重ねた経験が、今となっては彼女の作るものにすべて反映されているような気がします。

豊川さんの作るアクセサリーは、独自の感性で選び抜いた要素のみで構築するミニマムなデザイン。でもミニマムだからといって機能性だけを考えたものではなく、そこにはきちんとアート要素も含む「デザイン」が施されているんです。
ものづくりの際は出来るだけ無駄な要素をそぎ落とすように意識をしていると話してくれたのが印象的でした。

異業種の2人がブランドをはじめるまで

楠:イラストレーターとシルバースミスといった異業種の2人が、どういった経緯で出会い、ブランドを始めるまでに至ったのですか?

豊川さん:出会いは2003年の8月です。
イギリスの大学は3年制。美大に入る前には、地元の子も留学生も、みんな一年間美術大学の準備コースに通うんです。 ロンドンの郊外にあるロチェスターという町にある、寮で私たちが出会ったんです。

進士さん:うまが合う合わないの前に頼れるのはこの人しかいない!!という感覚でした。

高校を卒業してすぐにイギリスに留学した進士さん。授業スタートの日よりも早めに寮に入ったはいいけど、知り合いが誰もいなくて寂しかったといいます。そんな矢先に、向かいの部屋に入居してきたのが豊川さんだったんだそう。

18歳の進士さんが、何もわからない状況で向かいの部屋の豊川さんを慕うのは必然だったのかもしれません。同じ寮に住む仲良しの2人が友達のままでは終わらずに、ビジネスパートナーとなったのはどんな経緯だったんでしょうか。

豊川さん:寮にいる時から、夜な夜な、物を作る作業を一緒にしていたんですよね。専攻コースが変わっても課題の制作内容が変わっても、お互いにどんな考えで、どんなものを
作っているのか語り合いながらやってきていたんです。

進士さん:自分の作品に対する軸が出来上がる前から一緒にいて、彼女のものづくりを見ているので、コアな部分でわかりあっている気がします。別々の大学に進んでも、お互いに「何かやりたいね」とはずっと言い合っていたんです。

言葉もわからない中で始まった留学生活の中で、切磋琢磨してきた2人。お互いのものづくりにおける信頼が生まれて、ビジネスパートナーとして考えはじめたのは自然な流れだったのがわかります。学士卒業後は別々の道に進みながらも、2人ともロイヤルカレッジオブアート(英国王立大学院)を修了。

進士さんが先に日本に帰国してからは、メールやスカイプでやり取りをしていた2人。でも、どうしてもイギリスと日本という遠く離れた土地にいながら、2人で何かをやるのは難しかったという豊川さんと、そんな彼女に帰国を促した進士さん。今、2人は同じアトリエで制作をしています。

イギリス留学中、向かい合わせの部屋でそれぞれが試行錯誤する一年があって、その後、別の道に進む時期があって、そして「もう一度、2人で何かやりたいね」という結論にいたったという2人。
コアな部分でわかりあっている事、そして、各々が別の道を歩んでいた時に身に着けたものが合わさっているのがRochaだといいます。
確かに、Rochaというブランドはどちらか1人では決して成立しないもの。欠けているパーツを補うピースをお互いに持っていたようです。

Rochaのこれから

これからのRochaの展望をきいてみたところ、やりたい事がたくさん出てきました。Rochaの商品は、王国で巻き起こる様々なストーリーから生まれるので、作りたいものはアクセサリーだけではなく、本やステーショナリー、ポーチ、紅茶など多岐に渡るようです。

撮影の時に面白いなと思った光景、それは「あの女王ってこうだよね」など、Rocha王国で巻き起こる様々なストーリーを当たり前のように話してる2人の様子でした。そこには、2人にしかわからない共通言語があるかのよう。
ずば抜けた才能を持つアーティスト2人が作り出す架空の王国に、私も住んでみたくなったのでした。

進士 遙

[Profile]進士 遙 しんじ・はるか

18歳までソウル・上海で過ごした後、渡英。ロイヤルカレッジオブアート修士了。2010年帰国、イラストレーターとして活動。

豊川 芽生

[Profile]豊川 芽生 とよかわ・めぐみ

英国の大学を卒業、現地の工房で2年間経験を積んだ後ロイヤルカレッジオブアートにて修士了。
2014年Rochaスタート。

[Brand]Rocha

空に浮かぶ手のひらサイズの空想上の王国、ロチャ王国。
動力は白鳥、女王を中心とする立憲君主制。夏は森へシダ採集、冬は星空へ砂糖狩り。Rochaは、そんな王国をテーマにした、シニカルな可愛さが魅力の紙モノやアクセサリーなどを展開している雑貨ブランドです。

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