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魅せる収納には、飾らない家具を - 【margherita】建築家の発想から生まれた、組み合わせ自由な収納用具 -

春は、移動の季節。入学、入社に伴う引っ越しや部屋の模様替えは、モノにあふれた生活を見直す絶好のタイミングです。そこで、今回のアトリエカタログでは、「収納・整理」に特化したユニークな家具ブランド、「margherita(マルゲリータ)」にスポットを当てます。シンプルで合理的な収納を目指したい人は、必見です。

住宅設計の名手の合理的なアイディアが満載

家具をデザインする建築家は数多くいますが、自ら家具ブランドを立ち上げ、販売まで手がけている人はめったにいないでしょう。倉田裕之さんは、そんな希少な建築家のひとり。といっても、本業はあくまで建築。白を基調としたシンプルな住宅の設計やリノベーションで、特に定評があり、「家を建てるなら倉田さんに」と遠方の建主から指名されることも多いそうです。

そんな倉田さんが「マルゲリータ」を設立したのは、2001年のこと。友人の誘いで、家具関連の見本市にCDラックとペンスタンドを出品したのが、そもそものきっかけでした。
「マルゲリータとは、イタリア語で“ひな菊”を意味します。ひな菊は、おしべやめしべ、花びらなど、細かい要素がたくさん集まって、ひとつの美しい花となります。それと同じように、小さな単位のアイテムを整然と組み合わせ、モジュール化すれば、合理的で使い回しのきく家具が作れるのではないかと思いました」

見本市で手応えを得た倉田さんは、その後、次々と新作を発表。中でも、ビー玉を使い、収納ボックスを固定させる「BLCシリーズ」は、大きな反響を呼び、スタイルストアでも根強い人気があります。今回は、独創性が光るマルゲリータの製品の中から、目的別に6つのアイテムをセレクト。いつもより、ちょっと長めのコンテンツとなりますが、最後までぜひごらんください。

「マルゲリータ」を設立した倉田裕之さんは、個人住宅の設計を得意とする建築家。

素材の質感を生かした、シンプルかつ合理的なデザインがマルゲリータの特徴。

大量の本や雑誌を整理したい
建築家のアトリエにあるような簡素でタフな本棚

「シェルフ」と名付けられた本製品は、2009年に販売スタートしたマルゲリータの最新アイテム。なるべくローコストで書庫を構築したい人、壁面全体を収納棚にして、自慢のコレクションを飾りたい人に、おすすめします。

材質は、建築資材としてよく使われる頑丈な「シナランバーコア合板」を使用。一般的な本棚と違い、背板がないため、サイズの割に圧迫感がありません。表面は、あえて無塗装にして、ナチュラルな印象に仕上がっています。
「壁面収納家具は、個人住宅でも強いニーズがありますが、既製品では大きなサイズのものが少なく、仕方なく日曜大工で棚を自作している人も多いようです。専門店にオーダーする方法もありますが、当然ながら価格は高くなります。一方、シェルフシリーズは、日曜大工で本棚を作るのと、同等のコストで壁面収納が実現できるように設計しました」(倉田さん)

シンプルさが身上の「シェルフ」シリーズですが、強度は十分に確保されています。その秘密が棚の四方に付けられたブレース板。これが補強材となり、棚全体が歪んだり、きしむのを防ぐ仕組み(下写真左)。建築家ならではの配慮が生かされています。

組み立てに要する時間は、大人2人で30~60分ほど。とはいえ、工具は一切必要なく、付属の六角レンチあれば、確実に組み立てられます。

厚さ15ミリのシナ合板を組み合わせた単純な構造でありながら強度は高い。

本棚の組み立ては、付属の六角レンチ1本で行える。できれば2人で作業したい。

机の上の小物を整理したい
文具や名刺を一括保管できる卓上整理箱

「明窓浄机」とは、清潔で整頓された書斎を表す故事ですが、「マルゲリータ」があれば、そんなクリーンな状態に簡単に近づくことができます。まず、紹介するペンスタンドは、500を超えるマルゲリータのアイテムの中で、トップセラーとなっている商品。

ペン立てといえば、通常は筒型ですが、本品はボックス型。それも超ロングタイプで、長さ(横幅)は、60cmと30cmの2種類があります。本体内には、仕切り板があり、収納する物の大きさに合わせて移動できます。これだけの長さがあれば、筆記具はもちろん、ハサミやホチキス、さらには、メモ帳や電卓など、従来は引き出しの中にしまっていた文具や小物も、机の上でひとつに並べておけます。

余談ですが、倉田さんはパソコンの「フォルダ機能」にヒントを得て、本品を考案したそう。なるほど、文具を何でも投げ込んでおけるところは、まさしく卓上の万能フォルダといえそうです。

デスクで使う文具をひとつの場所にまとめられるので、仕事の効率もUPする。

ペンスタンドの仕切りは、収納物の量に応じて自由に移動できる。

次に紹介するのは、卓上タイプの名刺入れ。外回りの営業やプレス担当者など、「日々、新しい名刺が増えて、整理が追いつかない」という人には、本品が強力な味方となるはずです。長さ(横幅)60cmのロングタイプには、なんと約5000枚の名刺が、長さ(横幅)30cmのショートタイプでも、約2500枚もの名刺が入ります。

それぞれの名刺入れには、仕切り板が付いています。ロングタイプは15個のポケット、ショートタイプは7つのポケットで、名刺を分類・整理できます。本品で、日々増えていく名刺を、業種別や時間順(名刺交換をした月ごとに分ける)に大分類をしておき、時間があるときに、50音別のファイルに移し替えるという使い方もできます。また、ショップの会員証を預かるカードケースとして、業務用に使われているケースも多いそうです。

日々たまる名刺を一時ストックしておき、満杯になったらファイリングすると便利。

上下に重ねれば、さらに大量の名刺を保管可能。写真下は幅60cm、上は幅30cm。

書類・CDを整理したい
組立式スタンドと移動式カートで省スペース収納を実現

デスク回りの収納で、もっとも頭を悩ませるものといえば、書類でしょう。社内資料、雑誌の切り抜き、カタログ、郵便物まで、多種多様な印刷物が机にやってきます。ほうっておくと、これらの書類は、「地層」のように机に積み重なっていきます。

そうなる前に利用したいのが、書類スタンドです。書類を寝かすのではなく、立ててしまう・・・たったこれだけのことですが、目当ての書類がずっと探しやすくなり、少ないスペースで書類を保管できるようになります。

マルゲリータの「ファイルスタンド」は、書類を「斜めに立てかける」のが特徴。「こうすると、書類や雑誌を立てかけてもたわみにくくなります。また、書類の角が自然とそろうので、見た目も整った状態になります」(倉田さん)。こちらのファイルスタンドは、2連と3連タイプがあり、組み合わせても使えます。

ファイルスタンドと同じ仕組みで作られているCDスタンドもマルゲリータの定番商品。1連タイプにはCDアルバムが24枚、2連タイプには48枚を収納できます。もともとは、音楽CD用ですが、DVDや文庫本、新書をしまうのにも役立ちます。

ファイルスタンドには、A4用紙がぴったり収まる。分厚い雑誌やカタログも保管できる。

CDスタンドは、幅30cmの1連タイプと幅59cmの2連タイプがある。材質はMDF。

最後に紹介するのは、飛行機の機内サービスで使うカートをヒントに作られた移動式のワゴン。CDジャケットサイズの引き出しが全部で16個あり、約500枚ものCDを収納できます。キャスター付きなので、移動もスムーズ。天板の上は、小型オーディオを置いたり、作業台としても使えます。

「このストレージカートは、ワンルームマンションのような空間的に限られたスペースを、最大限に活用するために作りました」と倉田さんがいうだけに、使い方は自由自在。CD以外に、キッチン道具や調味料を整理したり、家族ごとに引き出しを分けて、身の回りの小物をしまったりするのに便利です。

とことん実用に徹した収納がほしい。住まいや家族構成に応じて、少しずつ収納を増やしていきたい・・・そんなときには、組み合わせ自在な「マルゲリータ」の収納家具が理想の住まい作りを手助けしてくれるはずです。

安定感が高く、動きが滑らかな大型キャスターを装備。キッチンの作業台にもなる。

引き出しの内寸は、CDジャケットがぴったり収まるサイズ。小物の整理にも便利だ。