ユネスコ無形文化遺産に和紙


10月28日 ユネスコ無形文化遺産に和紙が登録される見通しとなったニュースがありました。

これは少しややこしくて
今までは和紙で唯一登録されていたのは、「石州半紙」(島根県浜田市)だけでした。
2009年に登録されています

詳細はユネスコのサイトをどうぞ
http://www.unesco.org/culture/ich/index.php?RL=00267

日本には各地にまだ、和紙の産地は残っていて、有名なとこだけでも、越前和紙、美濃和紙、土佐和紙、細川和紙など。かっては全国津々浦々に産地がありましたが、明治以降、洋紙に押されて、今も年々減る一方です。また、機械漉きの産地も多く
頑に手漉きをしているところは、産地としては数えるほど。(個人で点在しているところはまだありますが)

そんななか、他の産地、本美濃紙(岐阜県)も、ユネスコ無形文化遺産の登録を11年にめざしたのですが
「石州半紙に形式的にも象徴的にも似ている」ということで登録が見送られてしまったのです

そこで、和食のように、同じ分野の文化財をひとまとめにして、手漉き和紙として保存団体のある、石州半紙、本美濃紙、細川紙のこの3つを「和紙」として登録申請をしていたところ、たぶんこの12月に登録されるのではないかというところにきたのです。

私が産地プロデューサーをしている石州半紙としては、きっと複雑な気持ちでしょうが、ここは和紙が脚光をあびるチャンス。いろんなひとに、和紙をしってもらったり、使ってもらったり、知識をもってもらうきっかけになればいいですね。

今年の6月に、石州和紙のかわひらさんのところへいったときは、
「石州半紙技術保存会」会長の川平正男さんが、直々に体験の指導をしていただきました。





かわひらさんはブータンにも紙漉きの指導で3ヶ月ほど滞在されたそうです。


石州和紙、石州半紙の特徴は、地元産の石州楮を使うこと。あま皮をのこして使うので紙が強靭になり、横向きに3000回折っても大丈夫だったという試験結果もあるほど。
トロロアオイの根を使って糊(ねり)にするので、化学糊はいっさいつかっていないことなど
その工程は気が遠くなるほどです


faceboookでは、楮の成長記録やその気の遠くなるような製造工程を
かわひらさんの息子さん、川平勇夫さんがレポートしていますので
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facebookページ
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神の国から
http://www.kaminokunikara.jp

12月に登録されるのがたのしみなってきました。
そうそう、石見神楽のお面も、石州和紙が使われています

石見神楽の面石見神楽の面

 
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ふるきモノをあたらしく
をミッションに、日本の伝統的工芸品を、新しい切り口やスタイルで創り、その素晴らしさを多くの人に知って欲しいと活動しています。

寺本 哲子
つくり手
寺本 哲子
てらもと のりこ
プロフィール
国宝彦根城のある滋賀県彦根市出身。コンテンツと伝統工芸品のプロデューサーをしています。
(何の仕事かわからないといわれるので、ブログで紹介していきますね)
2003年 個紋のコンセプトを発表し、うちの個紋、366日の花個紋を展開
2009年 京都府文化ベンチャーコンペティション知事賞受賞
2011年 一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会主催伝統工芸品フォーラム「石州和紙」で作った「神の国から紙のくつ」グランプリ受賞。
2012年 関東経済産業省主催CMT award2012「干支個紋で伝統工芸品をプロデュース」審査員特別賞受賞。
2013年 京都信用金庫地域の起業家大賞優秀賞受賞
つくり手がつくるGuideBook 湖の国(滋賀)ガイドブック