「MAKERS」以降のモノの見方


「私が書いた方が上手やわ」

先週産休に入る佐野絵美の壮行会でたのしくお豆腐料理をたべている席で、
弊社敏腕デザイナーMが、茶碗蒸しの器をみながらいきなりそう発言した。

(ちなみに彼女は366日の花個紋の席札てぬぐいを考えた。てぬぐいを結婚式の席札としてつかってもらうシナリオを考え、ゲストの方に、わざわざ新郎新婦が一人一人のために誂えてくれたという感動をもらって、花個紋もしってもらおうというユーザーエクスペリエンスデザインを考えたのだ)

その茶碗には風梅香だったかの文字が書かれていたのだが、どうもその字がきになったらしい。

以前、参加した商品開発会議で、参加者の背景が違うとこんなにもモノの見方が違うものかと納得したものだが

さすがに、「自分が作ったより上手いか下手か」でモノを見るという見方があったのか!と吹き出しそうになりながら驚いた。

そういえば、職人、デザイナーというモノを作る人たちはこの視点で見ているのだと

改めて思い出した。


以前の商品開発会議では、試作品をみての感想で

「色、柄がかわいい」 ーー 見た目がきになる 女性としてはまず気になるところ 
「どうやって作っているのか?」ーー 製法が気になる 理系出身者
「どんな使い方がいいのか?」ーー 使い方が気になる 素敵なライフスタイル実践者
「持ち手のクオリティーが気になる」ーー 品質が気になる 元某外資系ラグジュアリーブランドセールスマネージャー
「これいくらで売るん」 ーー 値段がきになる主婦 (私)
「売り場、売り方はこうなら買うかも?」 ーー 売れるかどうかが気になる プロデューサー(私)
 
ああ、見る人の背景によって気になるところが違うのだな とおもったわけですが

うちのデザイナーの見方は「自分が作った方がうまいかどうか」 であった

だから優秀なのか! ときづいた次第です。
 
          この他にもきっと、

「誰が作っているのか?」 ーー 作り手がきになる 作り手のファン
「いつどのように作られたのか?」  ーー 歴史やストーリーが気になる

などなど見る人によってモノの見方が違い、かといって、その一つだけ満足してもらうのでなく、いくつか混じり合って、納得してもらってやっと、モノは買ってもらえるようになるのだろうなというのと

メイカーズムーブメント(詳しくは、「 『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』クリス・アンダーソン(著)、関美和(翻訳)
  • NHK出版 (2012/10/23))の後は

「自分で作れるかどうか?」

という視点で、自分で作れないモノが欲しくなるのではないかということもあらためて感じました。

みんなで食事をしているとおもしろい気づきがあるものですね





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ふるきモノをあたらしく
をミッションに、日本の伝統的工芸品を、新しい切り口やスタイルで創り、その素晴らしさを多くの人に知って欲しいと活動しています。

寺本 哲子
つくり手
寺本 哲子
てらもと のりこ
プロフィール
国宝彦根城のある滋賀県彦根市出身。コンテンツと伝統工芸品のプロデューサーをしています。
(何の仕事かわからないといわれるので、ブログで紹介していきますね)
2003年 個紋のコンセプトを発表し、うちの個紋、366日の花個紋を展開
2009年 京都府文化ベンチャーコンペティション知事賞受賞
2011年 一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会主催伝統工芸品フォーラム「石州和紙」で作った「神の国から紙のくつ」グランプリ受賞。
2012年 関東経済産業省主催CMT award2012「干支個紋で伝統工芸品をプロデュース」審査員特別賞受賞。
2013年 京都信用金庫地域の起業家大賞優秀賞受賞
つくり手がつくるGuideBook 湖の国(滋賀)ガイドブック